Baseball

2007年3月16日 (金)

読売版クロスウェーバー制には反対

西武ライオンズの裏金問題で、ドラフト制度改革は必至の情勢となりました。裏金問題は、氷山の一角のように感じられぬでもありませんが、これを機に膿は出し切ることには異存がない方が多かろうと思います。

多数球団は(ドラゴンズを含め)完全ウェーバーを支持する様相なのですが、読売はクロスウェーバー(大学・社会人は下位球団から/高校生は上位球団から)を提唱している様子ですね。

読売・渡邉恒夫会長が「協約改定はファッショ的」という迷言を残していますが、2004年の大阪近鉄球団消滅騒動時に比しても読売の影響力は相対的に低下していると思われることから、その「ご威光」がどこまで通用するのか私は懐疑的です。…なのですが、「クライマックス・シリーズ」なるプレーオフ制度は読売主導であろうように思いますので、その辺も微妙でしょう。

逆指名制度導入以来このかた、ドラフト制度改革は「読売の読売による読売のための改革」との印象は拭えず、とはいいつつ、読売としては(球界の全体最適という意味でも)芳しい結果を得ているとは言い難いのが現状です。

クロスウェーバー制度も、落合監督から「中田(翔・大阪桐蔭高)だろ要するに。そう勘ぐられても仕方が無い」と一刀両断にされています。いや、監督、今年日本一になるのはドラゴンズですから、クロスウェーバーなら中田翔選手はドラゴンズが頂きます…という話ではなく、勿論、冗談ですが、「公平性」及び「透明性」ということを考えると、完全ウェーバーが妥当でしょう。落とし処はここしかないと考えます。

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2006年9月 2日 (土)

山が動いた・・・

「山が動いた。これで水も流れ出す。動かしたのは選手だ」との落合監督のコメント通り、一つの節目は超えたかな、と。昌さんも踏ん張りましたし、福留の逆転打、立浪選手のスリーベースで追加点。これはいい流れだな、と思う訳です。もう水は流れ出しているんじゃないでしょうか。0902dragons_kyd02829g060902t

山本昌投手にも立浪選手にも、ぜひ日本一を味わって頂ければと、切に願うものです。そして、一ファンとして体験する初の日本一に、既に盛り上がっています。そしてシリーズの対戦相手は福岡ソフトバンクホークスを逆指名です。

T.D.

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2006年7月 1日 (土)

東尾の心臓を射抜く落合博満

You Tubeで拾った動画ですが…話に聞いていたことはあったのですが、これほど見事なものとは…。西武・東尾投手からの頭部へのビーン・ボールに倒れるロッテ・オリオンズの落合選手。その後、東尾の心臓に向かってピッチャー・ライナー!東尾顔面蒼白。現役時代の落合選手の凄まじいバット・コントロールをまざまざと見せつけられます。

T.D.

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2005年11月22日 (火)

城島、マリナーズへ

決まりましたね。日本人捕手の挑戦と言えば当時ベイスターズでFA宣言した谷繁捕手がやはりマリナーズでテストを受けて、さほど高い評価は受けず、結局中日入りを決めてくれて、大きな戦力になってくれたのがドラファンにとっては大きなエポックとして思い出されます。

それはさて置き、メジャー球団と正式契約に至った日本人捕手は初めて。MLBのオフィシャルサイトでもトップの扱いで、期待の大きさが伺われます。確かに、城島クラスのキャッチャーはなかなか出てこないでしょうから、どこまで活躍できるのか、楽しみに見守りたいと思います。ホークス・王監督を尊敬する私としては一抹の寂しさを感じたりもしますが、それはそれ、です。(来年は的場がマスク被るんでしょうね。)

T.D.

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2005年10月28日 (金)

千両役者・孫正義

しばらくブログ更新をお休みしている間に、日本シリーズ終了。千葉ロッテファンの皆様、おめでとうございました…なのですが、プレーオフってどうも、すっきりしない制度ですね。いえ、ロッテが悪い訳ではありません。ホークスは二年連続でパ・リーグ年間王者です。で、二年連続プレーオフ敗退。更には、プレーオフに勝ち抜いたパ・リーグ年間最多勝チームではないチームが日本一に。これってやはり変じゃないでしょうか。制度の再考を求めたいところです。

さて、NPBオーナーシリーズも採り上げる人がいなくなってきたな…と思ったら超大物を忘れていました。孫正義さん。今は亡き藤田田(「でん」と発音してください)さんから薫陶を受け、世界へ飛び立った孫青年、UCバークレーで触発されて在学中に多国語翻訳機をシャープに納入@一億円してしまう伝説の商談成立。米国でインベーダーゲーム市場を開拓するなど、その出立からして只者ではありません。インターネットに着眼したそのタイミングと、更にプロダクトそのものではなくサーヴィスにひたすら特化したビジネスモデルを構築。集めたお金で周辺事業を買い漁って、もって業容の拡大を主張するソフトバンクは一部で「山師」と揶揄されますが、私は、こういう経営者、大好きだったりもします。

孫正義さんという人、もうやることなすことスケールが違う。結果的にはポシャりましたが、あおぞら銀(旧日債銀)を買収した後に、大証をナスダック・ジャパンに衣替えすると言う「ぶっとび感」は凡百の経営者にはとても演出できません。起業ベンチャーに対してまず銀行が融資、証券取引所を仕切って上場公開益を得る、とんでもないストーリーでした。ナスダック・ジャパンの夢は潰えたため、実現はしませんでしたが「何を仕出かすか分からない」豪快さと不思議さが孫正義の真骨頂です。言ってみれば市場の千両役者。

証券市場と言うのはおかしな物で、堅実経営の企業に「適正値」がついているとは限りません。「時代の方向はこっちだ!」と主張する銘柄にはプレミアが乗っかっています。要するにバブルと言うことですね。2000年に起こったネットバブルの主役は、紛れも無くヤフー(ソフトバンク)と光通信でした。オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)、楽天インターキュー現GMO)、サイバー・エージェント等のビットバレー企業がここに続きます。

さて、ネットバブルのもう一方の雄、光通信。最高値から98%株価が下落してしまった、あの光通信です。こちらは、確かに携帯電話の普及に乗りました。ただ、特段、コアになる何かを持っているわけではないままに、証券市場では派手にお金を集め、企業としての実態はどうなのよ?と言う世間の声を他所に、史上最年少で店頭株式公開を成し遂げた重田康光社長は世界第5位の大富豪になっていました。企業としての実態はともかく株高を梃子に周辺事業買収、急成長、更に株高…と言う投機の無限ループがずっと続く筈もなく、あっという間に転落。あの重田康光ももう駄目だろうと誰もが思っていました。私も思っていました。しかし、それでも、しぶとくあの光通信が復活し始めたとき、恐怖感すら覚えました。侮れじ重田康光。この人もやはり只者ではなかった。

話を戻して孫正義さん。本業はどうかと言えば、インフラビジネスには着々と歩を進めているようですが、経営状態そのものは依然良く分からないところがある(特にITビジネスでM&A繰り返して「急成長」している企業は、そのサーヴィスが成熟期を迎えた時、一気に危機を迎えますから。教科書的には、M&Aは業容の拡大ペースに合わせて…と言うことになりますが、ソフトバンクはどうなんでしょうか)のですが、それでも孫さんはあの手この手で市場に活気を与えることでしょう。千両役者は次にどんな大見得を切るのでしょうか。いよっ!孫正義!

T.D.

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2005年9月29日 (木)

村上阪神?

あの村上ファンドが、阪神電気鉄道の株式を大量取得したことが明らかに。持株比率は転換社債分も含め約27%。阪神電鉄が10月1日付けで完全子会社化を発表している阪神百貨店の株式も約18%取得との由。(何れも9月22日現在。)投資総額で1,000億円突っ込んでいます。

阪神タイガース優勝が迫って来た頃から、阪神電鉄の株価は上昇しており、その渦中での大量株式取得。時期的には、件の大阪証券取引所のシステムトラブルとは直接は関係なさそうですが、阪神タイガース優勝と村上ファンドの大量取得とが相乗効果を生んで、大幅な株価上昇、更にこの状況に個人投資家が目をつけ売買が重なったと見るべきでしょう。

村上さんのことですから、基本は「買っては売る」のでしょうが、大のタイガースファンとしても知られる村上氏、阪神電鉄の100%子会社が運営するタイガースの経営については一家言あるのかないのか。阪神優勝と相俟って、経営者ウォッチャー注目の事態です。

もともと、かつて阪神球団が低迷していた時代、阪神電鉄の株主総会は「荒れる総会」として名を馳せていました。株主からの質問はタイガース関連に集中。阪神が強くなると、一気に大人しい総会へと変貌を遂げ、「現金なものですな」と久万・前オーナーをして語らしめたことは記憶に新しいところです。来年の株主総会が楽しみですが、その時まで村上ファンドは阪神関連株を保有しているのでしょうか。これも注目です。

T.D.

(追記 10/9):村上ファンドが阪神タイガースの球団株式を証券市場に上場(大証ヘラクレス)することを提案して、一部で反発を呼んでいるようですが…。渡邊恒雄氏の意見は措いても、根来コミッショナーが「元々球団経営は赤字の会社が多数。阪神も今後も黒字とは限らないので、投資家の期待に反することになる」点を上場を認めないことの論拠にしているのは、どうかと思います。そもそも、球団の経営状態が不透明であるか、もしくは、著しく赤字を計上している球団があることが球界改革を推進する要因になった筈です。ならば、上場は(村上ファンドの思惑はどうあれ)検討に値するテーマではないでしょうか。

店頭市場への上場ということでなくても、Jリーグでサポーターがクラブ株を保有できるところはあります。コンサドーレフロンターレホーリーホックエスパルス…他にもあるかも知れませんが、これが球団にとってプラスになるのであれば、具体的提案を聴く前に拒否反応を起こす性質のものではないと考えます。

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2005年9月27日 (火)

球界適正規模を巡る議論

昨年の大阪近鉄合併騒動の最中、奥田・日経連会長の定例会見での発言記事が残っています(詳細はリンク先ご参照)。「1リーグ8球団くらいが合理的」と語る奥田氏。去年この記事を目にした時には「経営のプロが言うことで一定の合理性はあるのだろう」くらいに思っていました。奥田氏が特に指摘するのは人件費の高騰と、それに見合う収入が得られず、広告宣伝目的から見ても球団保有は割高になるということ。よって、人気の巨人戦絡みのカードを増やして、球団数、人件費を適正規模にすることを提言しています。

さて、その前提条件の内には「巨人との試合ではたくさん客が入る」と言う「象徴的強い存在」たる読売巨人軍の存在がありました。ただ、その前提条件が今はどうも怪しい。放映権料も更に下落していると思われることから「巨人中心の1リーグ構想」からは状況は変わったと言えます。今、1リーグ化が最適解であるかを、奥田さんに問えばどうした答が返ってくるのでしょうか。

タニマチ体質からの脱却を叫んでいたのはオリックス・宮内氏。この方の発言は経営的には正論でも、その正論性のゆえに反発を招き易い癖があるのですが(かつてあろうことか渡邊恒雄氏から拝金主義者呼ばわりされていました)、言わばNFL型の業界内均衡を図ることが主眼と思われました。選手会のストも引き起こした騒動は1リーグ制を回避しましたが、どのような形で業界として維持発展していくか、多くの課題が残されることに。そして主要プレーヤーであった西武・堤オーナーは舞台から去ります。

阪神の久万・前オーナーに関するエントリーでも書きましたが、従前の方法論では辛うじての黒字化でもなかなか難しい。まして、巨人戦のないパ・リーグでは尚更のことで、(これは親会社の問題もあったのでしょうが)連日ドーム球場を満員にしている福岡ダイエーも赤字でした。その意味において、宮内氏が「タニマチ体質からの脱却」を唱えたことは、部分的には難があっても正論でした。

その後、福岡ダイエーをソフトバンクが買収、ホークスの孫オーナーは、拡大均衡路線を提唱。新規参入の楽天が仙台をフランチャイズとすることで(前年度、日本ハムが札幌に移転)、地域分散が図られる形に。タニマチ体質から脱却しつつあるのかどうかは不明ながら、巨人戦放映権料がドル箱であった時代はレガシーと化しつつあります。また、そもそもコア層は観戦媒体をCSへとシフトさせており、いわゆる巨人戦はM2・M3層が主体のコンテンツとなりつつあることから、視聴率よりも視聴質が問題となりつつあります。この層は耐久消費財のユーザーでもあることから、その世代に訴求すれば「質」は保持できることから、一応、それはそれでコアなスポンサーはつく。放映権料自体は下落していると思いますが。

で、「宮内VS孫」のような図式の中、三木谷氏は事業単体での黒字化を掲げて登場。既に巨人戦自体がレガシーな(ごく一般的な、と言い換えても良い)コンテンツになりつつあり、単黒を達成するためには地域密着しかないのですが、どこへ向かうのか。一つの鍵は地域メディアとの連携ですが、田尾監督解任騒動と前後して河北新報に田尾監督に関する批判的検証記事が。これはどう見るべきなのか。敢えて「人件費の抑制」を打ち出していた三木谷オーナーですが、楽天には喧伝されている程には自由になる資金が無いのかとも思います。

まとまりのない文章になりました。読売「興行」の終焉を書いた私ですが、思えば、新聞と言うメディアも、プロ野球と言うスポーツ・コンテンツも往時の絶対性は無くなっているように思います。今は次世代ビジネスモデルの模索の最中なのかと。田尾監督解任騒動もそうした過渡期に起こった出来事かと思うようになりました。ただ、「改革元年」と言うスローガンはどのような意図を秘めていたのかと思っているところです。一ファンが経営問題に関心を持つようになるのは、幸福な時代とは言えないようにも思います。

T.D.

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2005年9月25日 (日)

田尾監督、解任

去年、横浜の新監督に牛島さんが、楽天の新監督に田尾さんが、就任した時には、私、とても期待していました。ドラとしては「惜しい人材を失った」とかながね思っていましたし、二人ともタイプは違いますが、熱き心性の持ち主であることを、選手時代からよく知っていましたから。

特に楽天の田尾監督は、もともと監督を引き受ける積りはないと語っていた人。新球団の監督と言うミッションに意気に感じていたと思います。ストレートな田尾さんらしいな、と思っていました。ただ、楽天監督人事は実は迷走を極めていました。最初に打診したのは掛布雅之さん。何の連絡も無い内に、田尾監督誕生。当時「後だしジャンケン」と必ずしもイメージが良くなかった楽天としては、監督経験は無くともイメージの良い田尾さんにお願いすることで起死回生を図った、と言うのが真相でしょう。

今シーズンの楽天の戦い振りについては、正直なところ良く知らないのですが(済みません…)、一部で田尾監督の采配が揶揄されていることは耳にしていました。ただ、新生オリックスのプロテクト漏れの選手たち+他球団の戦力外選手で構成された新球団が苦戦するのは当初から予想されたこと。田尾監督は良くやっている方なのではないかな?と思っていました。

それにしても、球団経営単体で黒字化すると言う楽天のミッションは分かるものの、その戦略会議の様子をNHKのドキュメントに撮らせたり(これは興行ですから舞台裏を視聴者に見せるのは悪手だと思います)、人件費を圧縮して、FA選手の獲得、外国人補強に非常に消極的だった三木谷オーナーの姿勢には、違和感を感じていました。

三木谷オーナーは、やはり社長であるヴィッセル神戸でも、短期に次々に監督を代えたりと、ヴィジョンが見えないオーナーとして認知されていますが、IT業界の常識とプロスポーツのそれとは異なるのが当然です。それに、三木谷さんにはプロスポーツに対するリスペクトを感じません。田尾監督の解任は、非常に残念です。

T.D.

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2005年9月24日 (土)

再び、渡邊恒雄氏を考える

世の中を自分の思う方向に持っていこうと思っても力がなきゃできないんだ。俺には幸か不幸か一千万部ある。一千万部の力で総理を動かせる。小渕総理とは毎週のように電話で話すし、小沢一郎ともやってる。政党勢力だって、自自連立だって思うままだし、所得税や法人税の引き下げだって読売新聞が一年前に書いた通りになる。こんな嬉しいことはないわね。これで不満足だなんて言ったらバチがあたるわ。
『渡邊恒雄 メディアと権力』魚住昭著・講談社より、渡邊氏の発言)

何とまぁ、邪気の無い人であることでしょうか。魚住氏は、『君主論』を愛読する渡邊氏はマキァヴェリストであると見立てますが、私は、そうは思いません。マキァヴェッリの説く君主は、かように正直者であってはならないからです。

かつて、東大生時代、日本共産党で「主体性論争」を挑んだ渡邊氏、哲学青年であり、なかんずくカントを愛し、人間の主体性を尊重せよと主張した渡邊青年は、一体どうして今に至るのか…と言う問いはあり得ますが、言わば自己の主体性に正直であると言う一点においては、今も渡邊氏は変わらないのでしょう。

例えば、プロ野球を巡る議論も同様。ファンあってのプロ野球、なのですが、野球興行がかくも長期に亘り人気を博した背景には、読売がメディアを掌握し、読売巨人軍からスター選手が輩出されていたと言う事情があります。従って、ポストON時代にあって、ドラフト制度の制度趣旨を歪めてでも江川卓投手を獲得しなければならなかったし、読売の読売による読売のための改革を断行しなければならなかったのです、多分。

その意味で、読売による改革の旗手であった渡邊氏の行動原理は-ファンから見れば無茶苦茶なものですが-その本音が透けて見えるという分「分かり易い」ものです。これが真のマキァヴェリストであれば、ファンあっての興行、夢を売る選手たち…と言う大義を前面に押し出して、日本テレビの巨人戦放映権料の更なる吊り上げを狙って着々と手を打ちつつ、「ファンと野球をこよなく愛するオーナー」を演じ切ることでしょう。

あけすけに本音を語る渡邊氏を見ていると、渡邊氏は邪気のない青年がそのままそこにある感もあります。言葉を変えれば「裸の王様」なのでしょう。渡邊氏がJリーグ創設時に川淵チェアマン(当時)の「地域密着」の理念に激しく反発したのは記憶に新しいところですが、読売的プロ野球興行は、プロ野球の地域・分散化が定着し、やがて巨人戦全国放送が消滅するときに、長きに亘る影響力の行使の終焉を迎えるのでしょう。

T.D.

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2005年9月19日 (月)

阪神優勝!で球団経営の話など

タイガースファンの皆様、優勝おめでとうございます…と言うにはまだ早いっ!のですが強気コメントで押していた落合監督の自嘲気味なコメントが出たゲーム(6.5差になったとき)以来、私の目は来シーズンに向かっています。

そんな訳で(?)近鉄を採り上げたばかりですので、今度は阪神電鉄の話など。読売・渡邊会長の話もしましたので、久万・前オーナーにご登場願います。「ドケチ」か「商売上手」かに評価が二分される方ですが、恐らく正解は「その両方」なのでしょう。KUMA


球団経営と言うのは利益率だけ考えると割の合う投資とは言い難い。確か、阪神球団単体では経常利益1億円程度だと仄聞しております(曖昧な記憶ですので間違いがありましたらご指摘下さい)。私鉄としては決して事業規模が大きいとは言えない阪神電鉄にとって、これは割が合わない。多くの要因は選手の人件費にあるのでしょう。これは、他球団も事情は同じですが。プロ野球は単体の興行としては、相当に割に合わないものがあります。

ただ、広告宣伝要素を考えると、高額な投資ではありますが、なかなかに捨て難いものがある。何せ、阪神電鉄は近畿日本鉄道の15分の1の事業規模なのに、この広宣効果ですから。スター選手の存在と、甲子園球場の絶妙のロケーション、そして何より「伝統の一戦」と言うイヴェントを演出できる条件が揃っていたことが、当たり前のようですが大きかった。(後は、それこそCSRとしての存在の大きさを挙げておきます。)

しかし、意外だったのは星野監督就任後、選手獲得にはカネを惜しまなくなった久万オーナーの姿勢がタイガースを変えたと言っても過言ではありません。星野監督は、中日時代から大胆な選手補強で知られていましたから、これが阪神でもできたことが大きかった。金本選手らの移籍組は文字通り阪神を変えました。

星野SDの去就に関しては、フライング発言もあった久万・元オーナー。まだまだ隠然たる影響力があるということなのでしょうか。やはり、阪神が強い方がプロ野球は面白い。これからも「強い阪神」との対決を楽しみにしております。

T.D.

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WBC日本代表は王監督で!

来年3月開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、選手会とも条件面等で折り合いが付いたため、日本代表チームは参加できることになりそうです。これは、素直に喜びたい。興行としての野球は国内的には、地域密着を旨とした縮小均衡、国外的にはMLBを中心とした世界水準への挑戦、しか路が無いと思っていました。

MLB主導の興行ゆえ、諸々、問題点はあるかと思いますが、これは大きな一歩。何しろ、野球と言うスポーツでトップ・プレーヤーが国別対抗を行うことは今までなかったのですから。シーズンイン直前と言うこともあり「花試合」的要素をどこまで拭えるかは課題ですが、イヴェントとしての重量感で、それなりに楽しめるものにはなりそうです。

日本代表監督にはホークス・王監督の名前が挙がっています。王監督は「最強のチームが組めるなら」と、イチローらMLBでプレーする選手の参加等を条件に受諾には前向きと伝えられます。合衆国でもネーム・ヴァリューがあり、日本での監督経験も充分、ここは王さんしかいないでしょう。初のWBC、どういう結果となっても、注目して観ています。

T.D.

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2005年9月17日 (土)

改めて近鉄問題を考える

近畿日本鉄道は、日本最大の私鉄網で、関西に行く度に沿線の広さには驚かされます。ただ、鉄道敷設とそれに伴う沿線開発のコストもそれに見合うだけ大きく、そのバブルが崩壊しかかったときに起きたのがバファローズ合併騒動でした。近鉄花園ラグビー場に関しては「赤字でも社会的責任というものがある」とこれはCSRだからと語っていた山口社長ですが、近鉄系企業を整理する過程で、近鉄再建を進める為には、大阪近鉄バファローズのオリックス・ブルーウェイブとの合併(営業譲渡)が不可避と判断したのでしょうか。

近畿日本鉄道の株主からそれほどの異議が唱えられなかった(なかった訳ではない)ことを考えると、経営判断としては外れではなかったのかもしれません。しかし、この合併騒動に端を発するNPB1リーグ化騒動の火付け役となってしまいました。そもそも、既存球団のファンからすれば球団消滅が納得できる事項である筈も無く、むしろ事態はそちらの方で深刻化。

近鉄は、阪急南海と異なり、なまじ親会社に体力があっただけに「売り時」を逃したのだと好意的(?)に語る声も(一部では)ありました。しかし、阪急、南海のような黄金時代を経験することなく、悲運のイメージを持ったまま球団史の幕を降ろすことになったのは、やはり悲運でした。関西圏に住んでいない私は、近畿日本鉄道のこの1件によるイメージ低下に関しては、良く分からないのが正直なところです。その前に、志摩スペイン村をどうにかすべきではなかったのかとも思われますが、山口社長の判断はどうだったのか。中村紀洋選手に支払われたと言う「功労金」に関しても、どうなのか、と思わずにはいられないものがあります。

T.D.

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2005年9月15日 (木)

渡邊恒雄氏を考える

ナベツネと言えば読売、読売と言えばナベツネ、と言う不即不離な関係を築いている渡邊恒雄氏についてです。恐らく、幻の星野監督騒動は渡邊氏が仕掛けたに違いないと誰もが思っていて、それは多分当たりだと思われるところに、渡邊氏の存在感まだ健在であることを感じます。プロ野球の発展にとって良きことか否かは全く別の話なのですが。27389

この渡邊氏、全国最大販売部数を誇る読売新聞の首脳となってから30年、何ら社内の権力闘争といいますか、クーデターらしきものを起こされずに君臨している点、まさに権力者としての存在の大きさを感じさせます。勿論、彼が叩かれるのは言論人として、と言うよりは読売巨人軍のオーナー(現在は会長)としての言動の一々がプロ野球ファンの癇に障るからに他ならないのですが、言論人としても中曽根康弘氏と確固たる盟友関係を構築して、いち早く改憲論議を展開するなど、こちらも一部で多大な反感も買っているようです。

プロ野球再編騒動では、当初は貶していたオリックス・宮内氏といきなり野合していたりと、散々な評価でした。更に「たかが選手が」発言は致命傷に。NPB1リーグ化は、頓挫しました。ただ、どうもプロ野球の現状を見るに、何らかの形で(つまり「巨人戦放映権」に依存することなしに)分相応に地域密着しつつ縮小均衡の路を探る他ないのかと思ったりもします。

思えば、70年余にも亘ってプロ野球と言うプロスポーツの一つが国民的娯楽であったことが、奇跡的な事態で、今後は「数ある娯楽の一つ」として確固たる地位を確立する方が現実的と言うものでしょう。これまでの正力・務台体制は巧妙だったのでしょう。読売巨人軍の栄光と共にプロ野球は発展し、それが読売新聞の拡販ツールにもなりました。

ただ、「巨人戦中心」のビジネスモデルは、煮詰まっています。それは、端的にFA制度をフル活用した読売の野球が魅力がないものになっていることに起因します。しかも、その補強の結果、必ずしも強くなってはいないことが致命的でした。単純に、補強ポイントを間違えた、と言うことだとは思います。

渡邊氏は巨人をどうしたいのでしょう。野次馬的な興味ですが、関心はあります。言行がいちいち奇抜に見えるところも渡邊氏の存在の「面白さ」を際立たせています。しかし、ドル箱の「巨人戦放映権」の魅力が大幅に減じている今、他球団は地道な地域密着に活路を見出しています。どうする渡邊氏、手はあるのか。

T.D.

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2005年9月10日 (土)

星野SD、阪神残留へ

記者会見で本人が明言。来年、他球団のユニフォームを着ることはないとのこと。その方が賢明でしょうね。星野さん的にも、読売的にも。観測気球が揚がっていたと言うことは、読売内部では声は上がっていたのでしょうけど。読売は、やはり原監督復帰で行くべきでしょうね。これが順当だと思います。

T.D.

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2005年9月 8日 (木)

楽天・広岡GM説

根拠としては楽天のゲームを視察した広岡さんが「楽天は蘇る」と再建プランを仄めかしたことのようですが、既にGM職を打診したとの観測もあるようです。最終的にはシーズン終了後に人事を明らかにするオーナーの方針ですので、観測の域は出ませんが、確かに大物GMではありあすし、「勝てるチーム」を構築する目利きでもあります。

が、広岡氏、田尾監督のことは(就任前に)酷評していたような…西武時代から折り合いが悪かったようにも聞いていますが(と、田尾さんも発言していたように思います)その辺はどうなっているのでしょうか。やはり、ただの観測記事なのですかね。

T.D.

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2005年9月 6日 (火)

阪神サイドも認めた星野・読売監督要請

久万・前阪神オーナーが星野SDに対する読売サイドからの監督就任の打診を認める趣旨の記事が躍っています。いよいよ監督就任は星野SDの意思次第という状況に外堀は埋められた感があります。

思えば、ベテラン選手のリストラも、それに反するかのような桑田投手の度重なる先発起用も、阿部捕手のファースト起用も、「新監督」の何らかの意向が働いているのかなぁとも勘ぐりたいような気もします。

まぁそれはただの勘ぐりかもしれません。巨人は普通に原監督復帰が良いのでは、と思わずにはいられませんが、確かに星野監督はインパクトのある人事ではあります。視聴率が低迷する巨人戦、起爆剤としては充分ですし、戦力的にも投手陣をてこ入れすれば充分にペナントレースに絡んでくるのではないかと思えます。

それよりも、まだ今シーズン、終わった訳ではないので、まだ盛り上げてくれることを落合監督には期待します。

T.D.

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2005年8月26日 (金)

読売星野監督、本格化?

星野SDの次期巨人監督就任説について、読売・渡邊会長が、それを暗に認める発言をした様子。日テレ・氏家会長もOB外からの監督招聘を認める発言をしています。(一説には星野GM就任-原監督復帰という話もあり。)

徐々に既成事実化しているという感は否めない様子です。まあそういうこともあるかもね、と私は思っています。私個人としては、読売は原監督を復帰させるのが上策と思っています。

ですが、星野SDが巨人の監督職(あるいはGM職)に関心を持っていても、何ら違和感はない、というのが現在の率直な印象です。逆に言うと、外部招聘しなければならないほど読売も煮詰まっているのですね。読売ファンでもなければ、特にアンチ読売という訳でもない私ですが、何とも一抹の寂寥感を感じます。

T.D.

(追記 8/27):中日・星野監督就任直後、落合選手を獲得した際の会見の写真を見ました。落合さんも星野さんも若いこと!これでは私が歳を取る訳です(苦笑)。星野さんなど20番のユニフォームを着て登板しそうな勢いです。それから何年が経ったのでしょうか。良くも悪くも20番・星野仙一からは変貌を遂げていると感じます。そしてその落合選手が現在はドラの監督。どこで何がどうなるか、分からないものですね。

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2005年8月15日 (月)

メッツ松井、大丈夫?

メッツの松井稼頭央選手が、ドジャース戦前にサンディ・アロマー・シニア・コーチからセカンドベースへのバックトスの指導を受けたようなのですが、その内容が…今まで松井は人さし指と親指でボールを挟んだ上で、手首を動かしてトスをしていたようです。これではトスは不安定にならざるを得ない。少年野球でも指摘するようなこと。ちょっとこれは信じられないような話ですが。アロマーコーチは、5本の指で支え手首を固定したままトスするよう矯正したとの記事なのです。

もちろん、プロですから、基本に忠実なフィールディングでなくとも、それが安定したパフォーマンスを見せている限りは、コーチから指摘を受けることはないでしょう。しかし、敢えてコーチが矯正したということは、本当に不安定だったのでしょうね。普通に考えて、これはまずい。実際、これではバックトスは不安定にならざるを得ないのも当然です。まぁ、基本中の基本。

「コンバートは簡単にはいかない」というのもアロマーコーチの弁です。そうなのでしょう。確かにホークス時代、井口選手もショートストップからセカンドへのコンバートを経験しています。松井選手も「未知との遭遇」で苦慮している日々なのだろうと思っています。

アロマーコーチの指導を直立不動で聞いていた松井選手。その成果が早いタイミングで出ることを期待しています。と、焦らせることはいけないのでしょうが…。

T.D.

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2005年8月12日 (金)

楽天・野村監督?

球界人事の話ばかりですが・・・。これは飛ばしかもしれません、ソースがソースですので。楽天・野村監督就任説。以前、週刊文春(でしたか?)に書かれていたこともあったと記憶しますが・・・。

東北楽天も波はありますが、ようやく落ち着いてきたかな、というところなのですが、三木谷オーナーがやはり社長を務めるJリーグ・ヴィッセル神戸の監督解任劇を見ていると、あり得なくもないのかもしれませんが。ただ、補強費等でかなり制約を受けるとなると、果たして野村さん、引き受けるのかなぁと、やや疑問です。

田尾監督に対する評価も実際のところ、どうなのでしょう。フロントとの対立が再三書かれるような事態は田尾さんにとっては望ましい事態ではないとは思いますが・・・。何れにしてもこの人事についても、まぁまだよく分からないですね・・・。

T.D.

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2005年8月11日 (木)

読売・星野監督?

この時期に来期の人事の話でもないのですが・・・原監督復帰有力の報道がなされている来期の読売。阪神・星野SDの名前が挙がっていると日刊が報じました。「最有力候補」とのことですが・・・その記事によっても「調査を始めた」とある程度の段階で「打診はシーズン終了後に」とのことですので、単に観測記事の域を出ないものかもしれません。ただ、読売監督に外部招聘の前例はなく、監督人事が話題になる時にも外部招聘案は聞いたことがないような気がします。視聴率低迷で放映権料の低落も必至の中、煮詰まっているのでしょうか。何れにせよ、シーズンが終わればいろいろとはっきりするのでしょう。それこそまだシーズン中、竜虎対決の行方に注目して行きたいと思います。

T.D.

追記(8/16):読売の渡辺会長が星野SDとの面会は認めたとのこと。まだ阪神に籍がある星野SDの立場からして、就任要請をしたとかしないとかの話は出てこないと思いますが、どうなることやら…。今、読売は若手主体で面白い野球をしていると思います。本当は現監督もこういう野球をしたかったのかもしれませんね。私は次期最有力は原監督復帰だと思っていますが、まぁ参考意見として星野SDの話を聞いた、くらいのところが本当のところかなぁと思っています。何れにしてもこの件はオフにならないと分かりませんね。

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2005年8月 6日 (土)

セリーグのプレーオフ導入について

来期以降、セリーグでプレーオフ導入が検討されている件は、以前のエントリーでも軽く触れましたが、前提としては、

巨人の清武英利球団代表は「リーグ戦の価値を落とさないためにもリーグ優勝者は決め、その後に日本一を決めるイベントをやることを考えている」との方針を明かした。

ということで、それはそうでないと何のためのリーグ戦か分からないという意味で当然ですね。

では、どのようなプレーオフにするのか。理事会での議論では、

(1)前期後期制・・・パリーグでも実施例あり。かつてのJリーグの2ステージ制とも類似。分かり易い反面、依然として「年間王者が優勝するとは限らない」問題も残る。
(2)東西地区別・・・ポストシーズンのみ導入?偶々現状では「西」の阪神・中日が2強。不公平感があるのでは。 (「東」地区に強豪が揃う場合も同様。)リーグ戦に導入となるとこれまた困難では。
(3)パリーグ含めてのポストシーズン制・・・どうするのか不明(・・・)。画期的なアイディアがあるのか?

・・・要するにまだ議論としては煮詰まっていない様子。単に現行パリーグ制度を適用するとなると、昨シーズンのダイエーのように2位と4.5ゲーム差も離して首位でシーズンを終えても、プレーオフの5試合の結果で優勝を逃すというような現象が起きる可能性もあるということ。まさに「リーグ戦の価値を落とす」ことになります。

プレーオフが興行面で成果があることは昨年度のパリーグを見て理解はできるものの、著しく不合理な結果をもたらす可能性がある制度には反対です。MLBの場合は、リーグ戦→地区優勝→ワイルドカードも含めたポストシーズン、となるので(そもそも全体のチーム数も異なりますし)このケースでは参考にはならないかと・・・。

これも今年は偶々かもしれませんが、セパ両リーグとも2強がマッチレース。3位チームは現時点で勝率5割を切っています。そうしたチームにも制度上優勝の可能性があるというのはどうにも判然としないものがあります。対案も妙案が浮かばない状態です。従って、この問題については現行ペナントレースを制したものがリーグ優勝とするのが私としては依然、最も明快な制度なのですが・・・どうなりますやら・・・。

T.D.

追記(8/6 9:45):興行上のポイントになると思われる「巨人戦視聴率」について言及した箇所が当方不手際で消えてしまいましたので、簡潔に。「巨人戦視聴率」は現在、空前の低迷を極めており、ドル箱としての価値が著しく低下しています。NPBでの一括管理は、この組織が社団法人であるため、別会社を設立するなどのスキームが必要。となると、オーナー会議(または実行委員会)の決議事項と思われますが、各球団の「読売離れ」を試す試金石にこのプレーオフ議論がなり得るのではないかと推測します。プレーオフには、そもそも読売が「乗り気」らしいので・・・。

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2005年7月28日 (木)

牛島監督がいい

横浜ベイスターズの牛島和彦監督がいい。山下監督時代は、才能ある若手はいると言われながらも、今一つ煮え切らなかったチームが、今、堂々のセ・リーグ3位につけています。あの香川捕手とのバッテリーで甲子園で名を馳せた浪商のエース・牛島は華奢な容姿とは裏腹に強烈な存在感を放っていました。

あの神様・稲尾和久コーチを唸らせた投球術が開花するのに時間はかかりませんでした。近藤貞雄監督のもと、「野武士軍団の守護神」としてチーム優勝にも貢献。とてもクレバーで、更にとてつもなくどこか侠気を感じさせる牛島投手に、私はメロメロになったものです。

そして「世紀のトレード」でロッテ・落合選手(当時)と牛島投手含む4名の交換移籍が成立。落合獲得のためなら主力放出は仕方ないこととは言え、牛島を出すのか・・・落合選手獲得を喜びながらも、どこかでそう感じている私がいました。

その牛島さんが、今期から横浜ベイスターズの監督に。卓抜した投球理論と、強烈なキャプテンシーを併せ持つ牛島監督が、ベイスターズを浮上させることは、私は疑っていませんでした。牛島監督というと「浪商の総番」?的な強面のイメージで捉えられる向きもあるようですが、自信の現われなのでしょか、ベンチでは実に自然体に見えます。必要以上に肩の力が入っていないところが、余裕と凄みの両方を併せ持っているように、私には思えます。宰相の器、とはこの人のことを言うのでしょう。落合中日と牛島横浜が優勝争いするその日を、今から楽しみにしています。

T.D.

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2005年7月25日 (月)

野球のWBC

WBC関連(野球の)話。プロ野球選手会の見解は「現時点での内容では参加できない」というものでした。論点は、①3月開催と言う時期の悪さ(ベストメンバーが組めない)、②サッカーにおけるFIFAのような統括団体がなくMLB主導で行われる、の2点に集約されるようです。

古田会長は「サッカーのW杯みたいに世界中を熱狂させる大会にするためにも、現時点の内容では参加できない」とのこと。選手会の意見は理解できる。しかし、セリグMLBコミッショナーが「日本が参加しなくても開催する」と発言している以上、何らかの落としどころを模索すべきなのでしょう。現に、選手会も、一部のオーナーも、MLBとの折衝を行うとのこと。

一度開催してしまうと利権が確定してしまう、という古田会長の発言は、その不安要素があるのは事実だと思います。上の①についてはNYヤンキースの選手は不参加の方向のようで、交渉の余地はあるかも知れません。②については・・・例えばIBAFのような団体が、サッカーにおけるFIFAのようになることが理想なのでしょうが、現実的にはどうでしょうか。プロスポーツとしての野球を考えた場合、MLBがそのトップリーグであることは疑問の余地がありません。「統括団体」が存在した方が望ましい、という参考意見に(少なくとも現時点では)留まる可能性が大だと思っています。

問題の所在は、実は野球は国際的にはマイナー競技であって、トップ選手が参加する国別対抗が今まで存在しなかったこと、MLBも国際化戦略の一環としてWBCを考えていて、現状諸々の問題を抱えていても日本が参加するメリットは大きいと思われることです。国際的に野球競技のパイをどう拡げていくかという話ですから。

それから、制度面が整備されたとしても、「サッカーのW杯みたいに世界中を熱狂させる大会」には-少なくとも当面は-成り得ないでしょう。無論、遠い将来のことは分かりませんが・・・。サッカーのW杯も、ジュール・リメ杯と呼ばれていた第一回大会は欧州各国は殆ど参加していませんでしたから・・・。まずは、トッププレーヤーを輩出している国の間で国別対抗をする。この意義は大きいと思っています。それは、選手会も認識している発言をしています。当初は不完全な形であっても、この大会に日本代表が参加できることを期待しています。

T.D.

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引き分け制度を廃止しては?

プロ野球の興行で不満なのは引き分け制度の存在。メジャーにもキューバにもない制度。ただ、本来のベースボールの在り方とは違うものが日本では展開されています。「ルールも全て国際基準で」ということを提唱されたのは横浜・牛島監督でした。牛島さんは本当に野球が好きなんだな、と嬉しくなりました。

私は、それが単に国際基準だから、というだけではなく、その方が野球本来の面白さがあると考えるため、引き分け制度には反対です。かつて讀賣にいたレジー・スミス(後楽園球場のバックスクリーン裏へのHRは本当に驚きました)が、延長戦で総計27回を戦ったことを楽しそうに語っていた記憶があります。27回と言えば9回の3倍、3試合分、ゲームをこなしたわけです。終了したのは午前2時を過ぎていたとか。

諸々、反対意見はありましょう。子供も観ている(一定時間に帰せば良い)。終電に間に合わない(球場でアナウンスすれば良い)。スポーツニュースに間に合わない(論外)。そもそも、野球ってドローがないのが基本です。私は事情が許せば午前2時まででも観ます。選手がいよいよ足りなくなって、川上がサードを守ったり、岩瀬が外野を守ったり。ついには英智が投手として登板したり。何だかそれだけで楽しそうです。決着がつくまでやればいい。それが、野球本来の在り方の筈です。「引き分け狙いのゲーム」なんて観たくないのです。

改革元年の掛け声は結構。ただ、スタジアムに足を運んだファンを魅了する何かを観せて欲しいと希望しています。それが、原点の筈ですから。

T.D.

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2005年7月22日 (金)

NPBの今後

讀賣の次期監督に原辰徳氏の名前が取り沙汰されています。この時期に既に新聞辞令が出るという事態が異常と思われますが、渡辺恒雄氏が讀賣巨人軍の会長職に復帰してから、早くも来期を睨んだ噂話には事欠かない状況です。

個人的には「竜虎対決、いよいよ後半戦、面白くなって参りました!」という時期でもあり、そもそもスタジアムの外の出来事には余り関心が無い私にとっては迷惑千万な話だったりもするのですが(苦笑)、讀賣の人事が一定のニュース・ヴァリューを維持している事実にはちょっと感心。

ただ、ことは恐らく讀賣の監督交代がどうこうというレヴェルで収束する話でもなさそうな予感はあります。西武ライオンズは親会社である西武鉄道の現状から、来年も球団を維持できるのかという声もあります。インボイス社長が買収絡みの話を何度かされました(その度にインボイス社の株価は下落)し、オリックスの主催ゲームには閑古鳥が鳴いているという話も聞きます。

そうなると、何らかの形で再編は不可避なのでしょうか。ホークスの王監督は、さすがに王さんらしい律儀さで「もし1リーグ制になるのであれば」という前提つきで、複数の具体案を出されています。もちろん、王監督のこと、「質問されたから回答した」という事情はありましょうが、パリーグ屈指の人気球団のホークスの現場(王監督は球団副社長も兼ねられていますが)からも出るという事態は、球界そのものが「抜き差しなら無い事態に来ている」ということを意味するのではないかと、一抹の不安を覚えるものです。

野球興行は、新規参入の場合、加盟料だけで30億円、必要に応じて既存球場を改修しなければならない場合(宮城球場→フルスタ宮城のケース)など、典型的な「膨大なコストがまず先に出て行く」事業でもあります。地上波の放映権料が以前ほどの絶対性を喪失しつつある今、鍵となるのは観客動員力。・・・ではあるのですが、その年のシーズン順位に左右されるところも(球団によりますが)大きいのは事実。通常の事業活動における「旬」といいますか「繁忙期」が見え難い。短期的回収には向かない事業形態です。

そこで登場するのは、これは文化事業である、というアングルです。一般に、ですが、文化事業は「継続性」が大きな鍵となります。「継続性ある地域密着」といってもいいでしょう。そうなると、例えばですが、短期間に初期投資を回収する、というビジネスモデルとは非常に相性が悪い。典型例は、IT産業から初参入した東北楽天です。

東北楽天は「パリーグの球団でありながら単独黒字を目指す」ことが目標とされています。それに関するNHKのドキュメント番組も放映されるなど、「球団経営の在り方」に大きくスポットライトが当たっている印象を受けます。東北楽天は、スタッフ・選手に中日OBが多いという意味において、注目している球団ではありますが、「黒字化を目指す」オーナーの姿勢がメディアで採り上げられる度、私は違和感を覚えます。

単黒を目指すことはチャレンジングだとは思いますが、そもそもプロ野球はプロスポーツであって、ファンは、選手の一挙手一投足を観るためにスタジアムに足を運ぶ、これが原点です。経営者が経営努力をする、これは当然のことで、社内会議の模様までTVカメラを入れる必要は、なかったのではないか。これは綺麗事ではなく「夢を売る商売」ですから。それはファンの目の届かないところで展開して頂きたかったと思わずにはいられません。

このような舞台裏を見せる必要はなかったと、私は思っています。仮にですが、インボイスがライオンズを買収した暁には、同様のことをするのか、私には不安が残ります。興行である以上、主役は選手であり、対価を支払うファン・・・というと、当たり前過ぎるような話に収束しますが、興行であるからには、「役者とお客」あってこそ、というのは自明です。

かつて、メディアを通じて「全国区のスター」を生み出し、その放映権料で一世を風靡した讀賣巨人軍(確かに70年近く国民的娯楽の王座に君臨したことは特筆しても良いことなのでしょう)の作り出した、言わば「正力・務台体制」は、経営的観点という一点においては巧妙でした。

ただ、その興行の在り方が行き詰っている、ないしは、他球団が、他に生きる道を模索している状況下で、讀賣巨人軍の渡辺恒雄会長が何をするのかは注視していかなければならない問題ではあろうかと思っています。但し、一人の人物がキーパーソンとなり得る事態は、健全とは言い難い。

NPBの最高意思決定機関は、オーナー会議です。オーナーは当然ながら12名。何らかの球界再編に向けての動きがあった際に、讀賣の意向に「右へ倣え」ではなく、議論百出となることを希望します。

T.D.

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2005年7月12日 (火)

思い出のイチロー

今から何年前になるでしょうか。神戸に2ヶ月ほど滞在したことがありました。横浜と神戸は似ている、と言われることもありますが、やはりどこか違う。何と言えばいのでしょうか、神戸には横浜にはない独特の情緒があり、何より垢抜けています。阪急沿線の雰囲気も秀逸です。JR沿線も、阪神沿線もそれぞれカラーがあって面白い。

神戸の街が大好きになった私はいろいろ出かけたりしたのですが、グリーンスタジアム神戸は、非常に穴場でした。お目当ては、もちろん、イチロー選手でした。まず、ゲーム開始前の打撃練習が、見物でした。あの華奢な身体で(メジャーでプレーしている今よりもずっと細身でした)もの凄い飛距離の打球を軽々と飛ばしている。これはゲームでは見られない楽しみでした。イチローがMLBオールスターの国別対抗ホームラン競争に出なかったのは-イチロー選手の判断も分かるのですが-あの飛距離を知る者にとってはちょっと残念でした。

あの頃、既に彼は首位打者の常連だったと思いますが、まさかメジャーに挑戦することになるとは思っていなかったので、神戸でイチローを観ることができたのはラッキーでした。特に、グリーンスタジアム神戸という球場がイチローにマッチしていました。まず、広い。屋外の天然芝。イチローの守備・走塁を観るには最高のスタジアムでした。関東にはこういう球場はありませんから、「野球というのはこういうところで観るものだなぁ」と思ったものです。また、イチローのプレーは走攻守全てにわたってクオリティが非常に高かった。衝撃的でした。

何十年、いや百年に一人のプレーヤーを目撃できたことは僥倖でした。「改革元年」と言われるNPBですが、究極的には「客を呼べるスーパースターの出現」が状況を打開するのだと思います。もっとも、こればかりは経営努力でどうにかなるものではありませんが…。名電の鈴木一朗投手がここまでの選手になるとは私も考えてもいなかったものですから。だからこそ、「次代のスーパースター」見たさにスタジアムに足を運ぶのだろうと思います。

T.D.

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2005年7月11日 (月)

クリケット

スコットランドに行ったときのこと。エジンバラのパブでハギスをつまんでいたら、隣のニュージーランド人から話しかけられました。日本には、東京と京都に行ったことがあるとのこと。グラス片手に世間話をしていたら、聞かれました。

「ベースボールって何が面白いんだ?」・・・これは説明するのが難しいと(確かにルールを知らない人に説明するのは難しいかと)答えたところ、「時間の流れ方が不思議だ。突然動いたかと思うと止まったりとか」・・・なるほど・・・まぁそう見えるだろうなぁ。で、スポーツは何が好き?「クリケットだ」と言われて思わず吹き出しそうになってしまいました。

クリケットは確かに野球の元になった競技ですが、あの時間の流れ方の方が私には不思議だったので・・・。ただ、英連邦系の国ではメジャーなので、競技人口は多いのだろうけど、あれは良く分からない。ラグビーの話ならできるが、などと話したことを思い出したりしていました。

野球がオリンピック競技から外れることになったということですが、専用スタジアムが必要になったりするなど独自のコストがかかる割には競技国が限定されていて、しかもトッププレーヤーが出場しているのはキューバだけということを考えれば、当然の成り行きだったかも知れません。

トッププレーヤーの国別対抗はMLBが主催のWBCが来年開催されるようですし、アメリカもロビー活動には熱心ではなかったかとも思われます。日本国内の一部では盛り下がっているようですが、野球競技はMLB主導で動いていくのが興行規模から言っても妥当ではないかと思われもします。

クリケットは・・・オリンピックでは無理でしょうね。時間を取り過ぎるので、大会期間中に終わらない可能性大ですから(笑)。

T.D.

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