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2007年5月20日 (日)

『メッテルニヒの回想録』

この本が刊行されたのは僥倖であったと思わずにはいられない。神聖ローマ帝国・オーストリアの外交官であったメッテルニヒは、ウィーン会議を文字通り「躍らせた」。

正統主義の立場から欧州の安定を画策し、自由主義・国民主義を抑圧する悪しき反動とも目されつつ、いわば激動期の保守主義を示したメッテルニヒの見識が余すところなく述べられている。

ウィーン体制、メッテルニッヒ体制とも呼ばれた安定の礎を構築したメッテルニヒは、時代の要請であるとともに、時代から理解されない人物であったのかもしれぬ。ナポレオンをはじめとするメッテルニヒによる人物評も秀逸。大部ですが、お勧めです。

T.D.

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