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2007年2月11日 (日)

『有閑階級の理論』

「有閑階級」とは程遠い私ですが、頷かされるところ大であった古典。

原始時代は人間は素朴な共同生活を行っていたものの、競争は好まない。「有閑階級」は封建時代ヨーロッパと日本で発達の頂点に。その行動原理として、「衒示的消費」を誇示するのみならず、多くの客を招いてはデモンストレートする(客=誇示のなての代行的消費者)。そして、「衒示的消費」には不可逆性があって後戻りできず、有閑階級は収奪を好む。その収奪の源泉となる「武勇」であったり、詐術の「狡知」であったりが尊敬の対象になりさえします。

更に、有閑階級の行動原理は制度化される。階層あるところ、即ち、自らよりも上の階層を模倣したくなる傾向があるからですね。制度化されてしまうと、却ってその行動原理に縛られて身動きとれなくなるのが、哀しき人間の性でしょうか。

将来有閑階級にでもなったら、ヴェブレンの分析する「有閑階級」を批判的に乗り越えてみたいものだなぁと埒もないことを考えますが、資本主義の一端に見事に切り込んでいます。お薦めの一冊。

T.D.

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