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2006年7月 5日 (水)

三浦博史『洗脳選挙』

著者は国内初の選挙プランニング会社を設立し、2000年以降は選挙戦で連戦連勝(自称の言わば「選挙のプロ」。

その「選挙のプロ」が選挙の内幕を余すことなく語り尽くす筈はもとよりないのですが、ずばり「プロパガンダ」をキーワードに、自身が係った新潟県知事選、神奈川県知事選等について、投票行動分析というよりは、「ちょっとしたノウハウ」を紹介している点が目立つように思います。

但し、政党CM分析、各党別の新聞社・TV局への広告出稿を独自集計している点はそれなりに興味深いものがあります。ケリーVSブッシュの米大統領選も俎上に載せ、そのメディア戦略を語っていますが、1984年のレーガンVSモンデール辺りからTV主体のイメージ戦略選挙は確立されつつあり、日本は遅れること20年、ようやくTV主体の選挙戦が繰り広げられることになったと言うことかと思わされもします。

良くも悪くも選挙結果は民度の反映であり、政策議題に対する理解が乏しい国民には、「手短に(ワン・フレーズ・ポリティクスはTVに最適化した戦略です)」「粘り強く」説得するイメージを繰り返し効率的に見せることが有効です。まるでゲッベルスの『宣伝の威力』のようですが…。

公選法上の問題もあるのでしょうが、ネットが選挙に与える影響は-昨年の衆院選を見る限り-軽微と言えそうです。各種調査では、投票意思決定に与える最も影響力のあるメディアはTVであることは明らかになっています。政治家のイメージおよび知名度は、その業績に比して重視される傾向はありそうです。

その意味では本書で記述されていることはおおむね首肯できる傾向を掴んでおり、つくづく民度の重要性を考えさせられます。

T.D.

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