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2006年2月26日 (日)

堀江メール騒動で考えたこと

ブログブームは去るのだろうが、面白くなるのは実はこれからだろうなどと分かったような分からないようなことを過去に書いていましたが、実のところ、これだけ「何かを表現したい」人達が数多いことに驚いてもいたりします。アメリカ大統領選で例の「ラザーゲート事件」が発生した際に、あちらではその文書の真贋をめぐってごく一般の市民(と言うかブロガーでしょうか)がああでもない、こうでもないと、物凄い勢いと分量で論証したりしていました。

あ、日本ではこういうことは起きないな、とその時は思っていました。ここまで事細かに何かを検証して熱く議論を交わすようなことはないだろうと。勿論、パソコン通信の昔から「ネットバトルはネットの華」であった訳ですが、あれはどちらかと言えば罵詈雑言のスパイラルのようなもので、感情論に終始するものが多く、ネットと罵詈雑言は親和性が高いのか程度の認識でしかなかったので。

で、話は例の民主党永田議員の持ち出した「堀江メール」の真贋論争に移るのですが、まあ、かなり事細かに検証しているブログも多い(発信元は2chかと思いますが)。そうなると「これは日本版ラザーゲート」なのかと言うと、似たような話ではあるけれども、何か違う。ラザーゲート事件は「市民(ブロガー)がCBSのニュースキャスターを降板させてしまった→市民発メディアが本職のマスコミに打撃を与えた」ことであって、日本でも、俗に言われる「マスゴミ」批判は散見されるものの、それは新聞記者の匿名ブログが炎上するとかの類であって、いわゆる「祭り」の類であり、「いつかどこかで見たような光景」のような気がしていました。今回の「堀江メール」は、それが一見して怪しいだろうと思われる物件であった点で、「祭りの予感」をさせるものであって、「やはりどこかで見たような光景」なのだなぁと。

無論、アメリカで起こっているようなことと同質の事象が発生しても、そこにはどこかローカル・ラグのようなものはあるのだろうから、どちらが良い悪いと言うことでもないのですが、ただ、「どこかで見た風景」も少し変貌を見せていることは、確からしいと思ってもいます。

どのような形であれ、まとまった論考を行おうとする傾向の高まり、とでも言うのでしょうか。それなりに多数の市井の人々が、やはり何かを文章で表現したい欲求を持続的に持っていることが-私もまさにその一人です-驚きだった訳でして。自分で書いておいて驚いてどうすると言う話ですが。

ネットにおけるサーヴィスにはある程度の「寿命」があるとは思うものの、意外とこれは何らかの形で続いていく傾向にあるのかも知れません。しかし、問題は、これはこのまま野放しにはされないだろうな、と言う予感も同時に感じていることです。ネット人口の増加に伴って、当初はアンダーグランド性を持っていたものが、ごく普通のメディアとして存在する。そこには、名誉毀損の予兆を感じさせたり、公序良俗に反する内容のものもあるでしょう。

実際どの程度ネットが、例えば選挙の投票行動に影響を与えているのかと言えば、それはまだ軽微なものでしょう。先の衆院選でも、TVの影響力の方が強かったことは各種調査などから確かです。但し、今後はそうでもないかも知れない。ゆえに、各政党もブロガー座談会のような地ならしをすることが行われつつありますし、公職選挙法におけるITの扱いも法改正される。そうなりますと、これは何らかの制限が一般のブログにも課されることになるかな、と思います。以前、総務省の学校教育での実名(または固定ハンドル)のブログ、SNSを用いたメディア・リテラシー教育に関する報告を出したとか出さないとかの話をさせて頂きましたが、それが社会的影響力を与えるほどに無視できない存在になったということであれば、あながち有り得ない話ではないかとも思います。

その意味では、中国の管理政策は実は「先進的」(肯定している訳ではありません)なのかも知れない。それだけ中国政府はネットの影響力を重要視していることの証左だからです。国民総IP制のようなこともあながち無い話ではないのではないかと思うのです。他の先行コンテンツでも有害指定等がなされていることからも、不自然な話とも思えない。それが良きことかどうかとは別論ですが、ネットに対する何らかの制限を課される、あるいは強化されるのではないかと、漠然と思います。話題になったEPIC2014は、その意味で、ネットに対する夢を見過ぎている印象を持ちます。(恐らく、実際にそのようなことがあれば、訴訟の段階でEPICは、敗訴するでしょうから、シナリオとしても巧くできたものではないと思いますが…。)

T.D.

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コメント

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投稿: GeorgetteSchmidt25 | 2012年2月 6日 (月) 02時01分

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