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2005年9月20日 (火)

ハゲタカとは、呼ばないで

新生銀行が東証一部に再上場し、巨額の売買益を手にしたことで「ハゲタカ外資」批判が強まったことは記憶に新しい。リップルウッドを中心としたファンドは(瑕疵担保特約条項等と言う不当な契約条件もあったものの、ともあれ)僅か10億円あまりで旧長銀を購入したことを考えれば、見事に破綻銀行を再生したと言えます。(ただ、元々は国内投資家も旧長銀を買い取るチャンスは充分にあったものの、それを再建する自信も、リスクを取る勇気もなかったのが本当のところ。この点で、彼らを非難するのは筋違いというものです。)

先にも書いたとおり新生銀行というと「ハゲタカ外資」と呼ばれnegative wordingで語られることが多い。しかし、少なくとも功罪の「功」の部分はあろうと言うことで、若干の考察を試みたいと思います。護送船団で横並び体質だった銀行界にとっては新生銀行は脅威だったでしょう。新生銀行に融資を断られたがために、そごう、第一ホテルなどが倒産の憂き目に遭いました。

しかし、リップルウッド他の最大の功績は、日本で「不良債権」と言われているところには暴力団がついていて、外資が入ろうが一向に身奇麗にならないという現状を国際社会に(特に、合衆国政府に)白日の下に晒したことでした。不良債権問題を巡ってもデフレがどうのと学術的論争が繰り広げられましたが、これでは不良債権処理どころではない。バブルの宴の最中、銀行が暴力団の力を借りて業績を伸ばしてきた負の遺産と言って良いでしょう。

郵政マネーを巡っても、またぞろ「ハゲタカ外資論」が幅を利かせるようになってきたようです。しかし、(郵政法案に係る議論は別論)投資をされない国、通貨の将来は明るくないと言うこと。悲観することだけが能ではありません。外資の「功」の部分は確実に存在していて、それが日本社会の負の遺産の浄化に益していると考えるからです。

T.D.

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