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2005年7月24日 (日)

江戸の時間感覚

先の記事で「時代物」=(中)過去、「世話物」=現在と分類しましたが、江戸時代のこと、その時制分類が的確に当て嵌まるわけではありません。大きくは外れない、ということであくまで便宜的に、このように分類させて頂きました。詳細は後にお話しする・・・と思います。

さて、そもそも江戸時代(と言っても長いので、概して、ということになりますが)の町人の時間感覚は如何なるものであったか。杉浦日向子さんの数々の著作によれば、結婚しても定職には就かず、必要に応じて稼ぎを得る生活をしていた人が結構いた様子。具体的には所謂「人別帳」を調べれば分かります。

現在で言うフリーターとも言える「時の物商売」で必要な稼ぎを得ていた人の比率はかなり高い。この分野、きちんと調べれば相当に面白い結果が出そうですが、惜しむらくは一般向けの書籍の少なさ。私の仮説では、近代に入ってからの労働観-克己奮励型とでも言いましょうか-にそぐわないと、後の人々が判断したからではないかと考えています。

では、武士階級は?当時の勤務時間は10時~14時(途中昼休み1時間)で実質3時間労働。あたかも現在のオランダモデルにおけるワークシェアリングを見るようです。もっとも、当時、オランダから海軍技術を教えるために来日したカッテンディーケは、日本の職人は納期を守らないだとか書き残しているようで・・・。

T.D.

追記:杉浦日向子さんが今月22日にお亡くなりになったことを知りました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。(7/25)

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コメント

こんにちは!

杉浦日向子さんは講演会でお話を伺ったことがあります。東京都が主催する「江戸東京自由大学」というイベントでした。
講演のあとには交流会もあり、少しだけお話もさせていただきました(というか私が一方的に話しかけただけですが)。
不二家のぺこちゃんのような印象のおっとりした方でした。

現代人の我々も江戸時代のノンビリした生活感を取り戻したいものですね!

投稿: 喜八 | 2005年7月25日 (月) 17時33分

喜八さん>
コメント有難うございます。いろいろとお騒がせしてしまって申し訳ありません。
杉浦日向子さん、今月22日にお亡くなりになったということを知りました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。残念です・・・。

T.D.

投稿: tropical_dandy | 2005年7月25日 (月) 18時55分

杉浦日向子さんのことはまったく知りませんでした・・・。
杉浦さんの冥福を祈ります・・・。

投稿: 喜八 | 2005年7月25日 (月) 20時46分

はじめまして、TBありがとうございます。

杉浦日向子さんのニュースは先ほど知りました。ご冥福をお祈りします。

投稿: bibliophage | 2005年7月25日 (月) 21時07分

TBありがとうございます。
江戸時代って何か人間的な生活を送っていた気配がして、魅力的ですよね。
今の日本からは考えられない風潮です。
ちょっと羨ましい。

杉浦日向子さんのニュース、初めて知りました。
ご冥福をお祈りいたします。

投稿: lilacees | 2005年7月25日 (月) 23時11分

TBありがとうございました。
杉浦さんの突然の訃報、驚きました。
また46歳という若さで、本当に残念ですね。

投稿: | 2005年7月25日 (月) 23時49分

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