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2005年7月

2005年7月30日 (土)

猛暑で妄想

暑い。私の活動エリアである横浜・東京は言うに及ばず、時折訪れる名古屋の暑さはまた格別。午後名古屋イン、MTG、その日の仕事、一泊して帰浜。私が訪れる時がたまたま、なのかもしれませんが、名古屋では夜でも湿度が落ちる感じがしない。まあ、大都市なら程度の差こそあれヒートアイランド現象というものはあるのでしょうから、私が東京の中心部で夜を過ごせば同じような感想を持つのかもしれませんが・・・。

なぁに、灼熱のクアランプールを経験した私からすれば、暑さなんてどうってことないさ。と思っていたら、東京の8月の平均気温はクアランプールと大差ないようです!何だ、これじゃ「クールビズ」って焼け石に水だな、と思っているところです。(私の仕事ではそもそもスーツを着用しないので、関係ないと言えば関係ないのですが。)

夏でも涼しいと言えば、北海道ですが、札幌の平均気温も高めですね(これもヒートアイランド現象の影響か)。根室出身の友人が、ダイアモンドダストの美しさをとうとうと語ってくれたことがありましたが、寒さには弱い(まだ暑さの方がいい)私には、北国の生活の厳しさだけが印象に残ります。ですが、これが夏ならどうでしょう?根室でも稚内でも平均気温は20度を切っているはず。

どなたかも言われていましたが、「夏季限定首都機能移転」して、東名阪の都市機能を根室と稚内で、夏場限定でシェアするのはどうだろう?と地方議員をしている友人に語ったところ「それは・・・無理だな」とのこと(そりゃそうですよね・・・)。

しかし・・・私はスーツ着用で満員電車通勤という職種ではないのでその辺の機微は良く分かりませんが、これはかなりエネルギーのロスになっているのではないでしょうか?ただ、実質亜熱帯の夏場の日本の都市環境でスーツ着用は理に適わない。とは思うものの、長年かかって積み上げられた慣習はそれなりに力を持つんだろうなぁと思います。とは言え、私は明日もテニスで汗を流します。夏場のテニスは最高です。自虐的?なのかな。

T.D.

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まだまだ、これからよ

中日が10連勝。阪神が負けたことでついに4ゲーム差。残りゲームを考慮に入れると実質1.5ゲーム差。もう強いとしか言いようがない、昨日の川上憲伸のホームラン、英智の巧守連発で「らしくなってきたな」と思っていたら、もう有難うございます讀賣さんという展開でした。

先発もコマが揃った。リリーフ陣は今日は打たれたが、岩瀬にセーブがついたことで良しとしよう。打線もしぶとさが戻ってきた。非常にいい感じです。不安要素はないな、もう。真の意味での竜虎対決が見られることを楽しみにしています。最後に残ったチームが勝ちなのさ。だっはっは。

T.D.

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2005年7月29日 (金)

朴智星、マンUでも光れるか?

マンチェスター・ユナイテッドに移籍した朴智星が凄いことになっています。韓国紙(朝鮮日報)の記事ゆえ、割り引いて考える必要はあるかもしれません。しかし、ポジション争いをしているのは、あの、ライアン・ギグスです。凄い事態です。痩せても枯れても、あの、ライアン・ギグスです。朴智星がマンUに移籍!で既に驚いていた私ですが、あの、ライアン・ギグスのポジション奪うかよ。凄いとしか言いようがない。

ロンドンのパブで。ロンドンなのに何故かマンUサポーター多し。どこ応援してるんだ、日本人?と訊かれ、リヴァプールとの対戦だったので(当時まだオーウェンが在籍)、それはリヴァプールだと、言い切る自信がなかった私は(・・・)マンチェスターですよ、と答えていました。すると、いろいろな人から握手を求められて、ここはロンドンなのか?とも思うものの、マンU人気侮れじと思った記憶があります。マンU応援してるよ、と答えたのはあながち場の空気を読んだだけではなくて、ライアン・ギグスにぞっこんだったことも大きな(最大の?)理由です。

その後、数年経ちました。まだライアン・ギグスは(最近観ていないけど)相変わらず渋いプレーを続けているんだろうと思っていたところ、彼の競争相手はあの、朴智星ですよ!ファーガソン監督の信頼も獲得しているようで。やるな、さすがだ、と思いつつ、あの朴智星が、よくぞここまで・・・と感慨を覚えます。今度、ロンドンで似たような状況に遭遇したら「応援しているのはマンU。だって、パク・チソンがいるだろ?」と言いたい気持ちです。

さあ、そこでプレミアで大暴れしてくれる日本人選手を私は待ってます。もちろん、稲本もgood luck!

T.D.

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Football Baton

あむさんが面白い企画にレスポンスされていたので、私も一丁!ということで

1.Number of your soccer video(DVD)/あなたのもっているサッカービデオの数

○ディエゴ・マラドーナ関連(ボカ時代からナポリ時代までくらい)
○ヨハン・クライフ関連(1974・西ドイツワールドカップ!)
本数は不明です(笑)

2.People who patronizez it now/今一押しの選手(人物でもクラブでも何でも可)

朴主永(FCソウル)、それからもちろん松井大輔(ル・マン)

3.The Goal I remained/印象に残っているゴール

1986年メキシコ大会のマラドーナ全て

4.Five players favorite of me, or that mean a lot of me
/好きな、または特別思い入れのある選手5人

○【ヨハン・クライフ】最も畏敬の念を持っているフットボーラー(全盛期はリアルタイムで観ていない・・・)。
○【ディエゴ・マラドーナ】 86メキシコは衝撃でした。フットボールに舞い降りたアマデウス。観れば分かる!
○【ロベルト・バッジオ】スポーツは人種も、宗教も、政治思想も、全てを超える、ただそのプレーに驚嘆するのみ。
○【ドラガン・ストイコビッチ】あらゆる意味で素晴らしいです。脱帽です。私も一生、忘れません、ピクシー!
○【三浦知良】サントスFC時代から憧れでした(本当です)。私の中で史上最高の日本人プレーヤー。伝説。

5.One-five people to whom I’m passing the baton/バトンをまわす1-5名

そのうち考えまーす!

T.D.

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2005年7月28日 (木)

牛島監督がいい

横浜ベイスターズの牛島和彦監督がいい。山下監督時代は、才能ある若手はいると言われながらも、今一つ煮え切らなかったチームが、今、堂々のセ・リーグ3位につけています。あの香川捕手とのバッテリーで甲子園で名を馳せた浪商のエース・牛島は華奢な容姿とは裏腹に強烈な存在感を放っていました。

あの神様・稲尾和久コーチを唸らせた投球術が開花するのに時間はかかりませんでした。近藤貞雄監督のもと、「野武士軍団の守護神」としてチーム優勝にも貢献。とてもクレバーで、更にとてつもなくどこか侠気を感じさせる牛島投手に、私はメロメロになったものです。

そして「世紀のトレード」でロッテ・落合選手(当時)と牛島投手含む4名の交換移籍が成立。落合獲得のためなら主力放出は仕方ないこととは言え、牛島を出すのか・・・落合選手獲得を喜びながらも、どこかでそう感じている私がいました。

その牛島さんが、今期から横浜ベイスターズの監督に。卓抜した投球理論と、強烈なキャプテンシーを併せ持つ牛島監督が、ベイスターズを浮上させることは、私は疑っていませんでした。牛島監督というと「浪商の総番」?的な強面のイメージで捉えられる向きもあるようですが、自信の現われなのでしょか、ベンチでは実に自然体に見えます。必要以上に肩の力が入っていないところが、余裕と凄みの両方を併せ持っているように、私には思えます。宰相の器、とはこの人のことを言うのでしょう。落合中日と牛島横浜が優勝争いするその日を、今から楽しみにしています。

T.D.

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2005年7月25日 (月)

野球のWBC

WBC関連(野球の)話。プロ野球選手会の見解は「現時点での内容では参加できない」というものでした。論点は、①3月開催と言う時期の悪さ(ベストメンバーが組めない)、②サッカーにおけるFIFAのような統括団体がなくMLB主導で行われる、の2点に集約されるようです。

古田会長は「サッカーのW杯みたいに世界中を熱狂させる大会にするためにも、現時点の内容では参加できない」とのこと。選手会の意見は理解できる。しかし、セリグMLBコミッショナーが「日本が参加しなくても開催する」と発言している以上、何らかの落としどころを模索すべきなのでしょう。現に、選手会も、一部のオーナーも、MLBとの折衝を行うとのこと。

一度開催してしまうと利権が確定してしまう、という古田会長の発言は、その不安要素があるのは事実だと思います。上の①についてはNYヤンキースの選手は不参加の方向のようで、交渉の余地はあるかも知れません。②については・・・例えばIBAFのような団体が、サッカーにおけるFIFAのようになることが理想なのでしょうが、現実的にはどうでしょうか。プロスポーツとしての野球を考えた場合、MLBがそのトップリーグであることは疑問の余地がありません。「統括団体」が存在した方が望ましい、という参考意見に(少なくとも現時点では)留まる可能性が大だと思っています。

問題の所在は、実は野球は国際的にはマイナー競技であって、トップ選手が参加する国別対抗が今まで存在しなかったこと、MLBも国際化戦略の一環としてWBCを考えていて、現状諸々の問題を抱えていても日本が参加するメリットは大きいと思われることです。国際的に野球競技のパイをどう拡げていくかという話ですから。

それから、制度面が整備されたとしても、「サッカーのW杯みたいに世界中を熱狂させる大会」には-少なくとも当面は-成り得ないでしょう。無論、遠い将来のことは分かりませんが・・・。サッカーのW杯も、ジュール・リメ杯と呼ばれていた第一回大会は欧州各国は殆ど参加していませんでしたから・・・。まずは、トッププレーヤーを輩出している国の間で国別対抗をする。この意義は大きいと思っています。それは、選手会も認識している発言をしています。当初は不完全な形であっても、この大会に日本代表が参加できることを期待しています。

T.D.

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引き分け制度を廃止しては?

プロ野球の興行で不満なのは引き分け制度の存在。メジャーにもキューバにもない制度。ただ、本来のベースボールの在り方とは違うものが日本では展開されています。「ルールも全て国際基準で」ということを提唱されたのは横浜・牛島監督でした。牛島さんは本当に野球が好きなんだな、と嬉しくなりました。

私は、それが単に国際基準だから、というだけではなく、その方が野球本来の面白さがあると考えるため、引き分け制度には反対です。かつて讀賣にいたレジー・スミス(後楽園球場のバックスクリーン裏へのHRは本当に驚きました)が、延長戦で総計27回を戦ったことを楽しそうに語っていた記憶があります。27回と言えば9回の3倍、3試合分、ゲームをこなしたわけです。終了したのは午前2時を過ぎていたとか。

諸々、反対意見はありましょう。子供も観ている(一定時間に帰せば良い)。終電に間に合わない(球場でアナウンスすれば良い)。スポーツニュースに間に合わない(論外)。そもそも、野球ってドローがないのが基本です。私は事情が許せば午前2時まででも観ます。選手がいよいよ足りなくなって、川上がサードを守ったり、岩瀬が外野を守ったり。ついには英智が投手として登板したり。何だかそれだけで楽しそうです。決着がつくまでやればいい。それが、野球本来の在り方の筈です。「引き分け狙いのゲーム」なんて観たくないのです。

改革元年の掛け声は結構。ただ、スタジアムに足を運んだファンを魅了する何かを観せて欲しいと希望しています。それが、原点の筈ですから。

T.D.

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2005年7月24日 (日)

江戸の時間感覚

先の記事で「時代物」=(中)過去、「世話物」=現在と分類しましたが、江戸時代のこと、その時制分類が的確に当て嵌まるわけではありません。大きくは外れない、ということであくまで便宜的に、このように分類させて頂きました。詳細は後にお話しする・・・と思います。

さて、そもそも江戸時代(と言っても長いので、概して、ということになりますが)の町人の時間感覚は如何なるものであったか。杉浦日向子さんの数々の著作によれば、結婚しても定職には就かず、必要に応じて稼ぎを得る生活をしていた人が結構いた様子。具体的には所謂「人別帳」を調べれば分かります。

現在で言うフリーターとも言える「時の物商売」で必要な稼ぎを得ていた人の比率はかなり高い。この分野、きちんと調べれば相当に面白い結果が出そうですが、惜しむらくは一般向けの書籍の少なさ。私の仮説では、近代に入ってからの労働観-克己奮励型とでも言いましょうか-にそぐわないと、後の人々が判断したからではないかと考えています。

では、武士階級は?当時の勤務時間は10時~14時(途中昼休み1時間)で実質3時間労働。あたかも現在のオランダモデルにおけるワークシェアリングを見るようです。もっとも、当時、オランダから海軍技術を教えるために来日したカッテンディーケは、日本の職人は納期を守らないだとか書き残しているようで・・・。

T.D.

追記:杉浦日向子さんが今月22日にお亡くなりになったことを知りました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。(7/25)

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2005年7月23日 (土)

時代世話という名の時制

さて、江戸の町人が歌舞伎に仮託して鎌倉時代の話をアレンジして溜飲を下げていたという話までしました。この話にはまだまだ続きがあります。江戸の町人とて、昔話(「時代物」といいます)だけに興じていたわけではないからです。

歌舞伎は、通常、二幕(一番目・二番目)の構成です。これは異なる時制を持った演目が展開されていたことを意味します。即ち、「時代物」と「世話物」です。「時代物」が中過去形なら、「世話物」は現在形です。但し、「世話物」は様々な表現的制約を受けることになります。近松の『曽根崎心中』などがその典型ですが・・・この詳細は後に譲ります。

さて、話がややこしくなるのはここから。「時代世話物」というジャンルです。鎌倉が、江戸町人にとっては意外と近しい存在で、それを借景して溜飲を下げていたということはお話したものの、まぁ「遠い時代」であることは確かです。そして、同時に、武士階級も、同時代でありながら、「遠い存在」であった。

ふーん、では、ちょいとからかってやりますか。そのような背景から「時代世話物」は生まれます。現代(その当時)ではあり得ない組み合わせが、「時代世話物」では、あっさりと実現されてしまいます。江戸時代の町人、「遠い時代」、そして「遠い存在」の混淆・・・まぁそんなこんなで近松の太平記物を基にした『仮名手本忠臣蔵』が堂々上演、かなり危ない橋を平気で渡る興行、観客、それに目を瞑った振りをする幕府、こういうものが、私は大好きです。一言で言えば、粋ですね。

他の時制については気が向くに任せて書かせて頂きます・・・。

T.D.

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2005年7月22日 (金)

NPBの今後

讀賣の次期監督に原辰徳氏の名前が取り沙汰されています。この時期に既に新聞辞令が出るという事態が異常と思われますが、渡辺恒雄氏が讀賣巨人軍の会長職に復帰してから、早くも来期を睨んだ噂話には事欠かない状況です。

個人的には「竜虎対決、いよいよ後半戦、面白くなって参りました!」という時期でもあり、そもそもスタジアムの外の出来事には余り関心が無い私にとっては迷惑千万な話だったりもするのですが(苦笑)、讀賣の人事が一定のニュース・ヴァリューを維持している事実にはちょっと感心。

ただ、ことは恐らく讀賣の監督交代がどうこうというレヴェルで収束する話でもなさそうな予感はあります。西武ライオンズは親会社である西武鉄道の現状から、来年も球団を維持できるのかという声もあります。インボイス社長が買収絡みの話を何度かされました(その度にインボイス社の株価は下落)し、オリックスの主催ゲームには閑古鳥が鳴いているという話も聞きます。

そうなると、何らかの形で再編は不可避なのでしょうか。ホークスの王監督は、さすがに王さんらしい律儀さで「もし1リーグ制になるのであれば」という前提つきで、複数の具体案を出されています。もちろん、王監督のこと、「質問されたから回答した」という事情はありましょうが、パリーグ屈指の人気球団のホークスの現場(王監督は球団副社長も兼ねられていますが)からも出るという事態は、球界そのものが「抜き差しなら無い事態に来ている」ということを意味するのではないかと、一抹の不安を覚えるものです。

野球興行は、新規参入の場合、加盟料だけで30億円、必要に応じて既存球場を改修しなければならない場合(宮城球場→フルスタ宮城のケース)など、典型的な「膨大なコストがまず先に出て行く」事業でもあります。地上波の放映権料が以前ほどの絶対性を喪失しつつある今、鍵となるのは観客動員力。・・・ではあるのですが、その年のシーズン順位に左右されるところも(球団によりますが)大きいのは事実。通常の事業活動における「旬」といいますか「繁忙期」が見え難い。短期的回収には向かない事業形態です。

そこで登場するのは、これは文化事業である、というアングルです。一般に、ですが、文化事業は「継続性」が大きな鍵となります。「継続性ある地域密着」といってもいいでしょう。そうなると、例えばですが、短期間に初期投資を回収する、というビジネスモデルとは非常に相性が悪い。典型例は、IT産業から初参入した東北楽天です。

東北楽天は「パリーグの球団でありながら単独黒字を目指す」ことが目標とされています。それに関するNHKのドキュメント番組も放映されるなど、「球団経営の在り方」に大きくスポットライトが当たっている印象を受けます。東北楽天は、スタッフ・選手に中日OBが多いという意味において、注目している球団ではありますが、「黒字化を目指す」オーナーの姿勢がメディアで採り上げられる度、私は違和感を覚えます。

単黒を目指すことはチャレンジングだとは思いますが、そもそもプロ野球はプロスポーツであって、ファンは、選手の一挙手一投足を観るためにスタジアムに足を運ぶ、これが原点です。経営者が経営努力をする、これは当然のことで、社内会議の模様までTVカメラを入れる必要は、なかったのではないか。これは綺麗事ではなく「夢を売る商売」ですから。それはファンの目の届かないところで展開して頂きたかったと思わずにはいられません。

このような舞台裏を見せる必要はなかったと、私は思っています。仮にですが、インボイスがライオンズを買収した暁には、同様のことをするのか、私には不安が残ります。興行である以上、主役は選手であり、対価を支払うファン・・・というと、当たり前過ぎるような話に収束しますが、興行であるからには、「役者とお客」あってこそ、というのは自明です。

かつて、メディアを通じて「全国区のスター」を生み出し、その放映権料で一世を風靡した讀賣巨人軍(確かに70年近く国民的娯楽の王座に君臨したことは特筆しても良いことなのでしょう)の作り出した、言わば「正力・務台体制」は、経営的観点という一点においては巧妙でした。

ただ、その興行の在り方が行き詰っている、ないしは、他球団が、他に生きる道を模索している状況下で、讀賣巨人軍の渡辺恒雄会長が何をするのかは注視していかなければならない問題ではあろうかと思っています。但し、一人の人物がキーパーソンとなり得る事態は、健全とは言い難い。

NPBの最高意思決定機関は、オーナー会議です。オーナーは当然ながら12名。何らかの球界再編に向けての動きがあった際に、讀賣の意向に「右へ倣え」ではなく、議論百出となることを希望します。

T.D.

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エリサルド・ヘッドコーチに思う

日本ラグビー協会が、ジャパンの「監督制」廃止。GMとHCへの分業へ・・・という記事が踊ったのは少し前でしたが、そのヘッドコーチはジャン=ピエール・エリサルド氏に決定。

協会の改革の一環で、結果的にジャパン初の指揮官となったエリサルド・ヘッドコーチが、どこまでその手腕を存分に発揮できるのか。また、むしろ問題は、改革を断行した協会がヘッドコーチをどこまでサポートできるのか、この点にあると思っています。

GM・HCの分業制も従前の強化体制からどこまで効率的かつ実効性あるものになるのか、注視すべきポイントは多いと思われます。私見では、エリサルド・ヘッドコーチがどこまでの自由度を託されて手腕を発揮できる体制を整備できるか-協会の改革案の本来の趣旨からするとこの点は期待しても良さそうです-協会の改革ミッションの責務はこの一点にかかっているように思います。大いに期待しております。

T.D.

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2005年7月20日 (水)

江戸と鎌倉、そして上方

いつぞやの(?)歌舞伎談義の続きです。前回は江戸における歌舞伎興行が如何にして成立したかについて軽く触れたかと思います。当然のことながら、江戸は新興都市です。関東において、初めて都市機能を持った幕府というものが成立したのは言うまでもなく、鎌倉です。

その後、歴史の表舞台からは関東は姿を消します。もちろん、鎌倉幕府と江戸幕府ではかなりの時間差が存在しますが、実は、江戸の庶民感情からすると「近しい」ものがあった様子です。それは、定番である「曽我兄弟」物に表れます。

この話、舞台設定は鎌倉なのですが、実際のところ、江戸の地名、風俗その他をそのまま鎌倉に投影しているところが大きい。では、この仇討劇に仮託して、何らかの反体制思想が江戸町人の間に伝播していたかというと、そういうものでもないようです。この辺の機微は非常に難しいのですが、江戸町人のポリティカルな態度というのはかなり洗練度が高い。反体制思想とまではいかないものの、まぁ幕藩体制の鬱積のようなものを芸能に託して娯楽として、鑑賞し、楽しんでいた、と。鬱憤はあるのですが、それを抽象化して憂さ晴らしをする・・・これが「江戸の粋」です。

「粋」と「野暮」に関しては諸説ありますが、ごく簡単に言えば、「露骨さ」を嫌うのが「粋」、その対極にあるのが「野暮」、というのも一つの見方だと思っています。町人の大衆芸能における洗練が存在していたことは特筆されていいことだと思います。もちろん、「曽我兄弟」の話が鎌倉を舞台にしているというのは、江戸を舞台にしては余りに生々しい、そもそもお上が官許しない。その意味で、近代的文脈での「表現の自由」は江戸には存在しませんが、その制約の範囲内で、洗練と言うものが生まれてきた。これを「文化」と呼ぶ。そういうことです。

さて、ではいわゆる上方(京・大坂)ではどうだったか。これはもう歴史が違うわけです。鎌倉を引き合いに出さなくても、表現の素材には事欠かない。新開地の江戸に対して、表現もより精巧で、何より観客の目が肥えていることも重要な要素です。上方と言えば、近松門左衛門、坂田藤十郎ですが、時代だなぁと思わされるのは、近松が「傾城(=遊女)」物を上演するときは「出開帳」がセットとなっていました。「仏教・遊女・演劇」の組み合わせが当時の「常識」からすれば、さほど違和感のあるものではなかったことを意味します。

「遊女・演劇」は当時の、官許の娯楽として存在していたわけですが、「宗教」も現世利益の度合いを高めた、言わば「娯楽」化した存在として立ち現れたのが近世だったのだなぁと、感慨深く考えたりしてしまいます。

T.D.

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2005年7月18日 (月)

三浦知良、横浜FCへ

ほぼ確定の様子ですが・・・大歓迎です。ヴィッセル神戸の迷走振りからすると、現監督の戦術構想からは外れていることを抜きにしても、違う環境の方が良いと思っていました。

レオン監督の解任騒動以前から今期のヴィッセルは迷走していた様子。そこへ来て、背水の陣で今期を託した筈のレオン解任。何故、レオン監督は解任されたのか、クラブ側から明確な説明はないようですが、社長の現場介入が度を越しているのではないでしょうか。

カズさんの選手生活の晩年、この環境でプレーせざるを得ないのは何とも忍びないものがありました。横浜で、また華を咲かせて欲しいと望んでいます。

T.D.

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2005年7月17日 (日)

ドラゴンズファンに77の質問

結構流行っている企画です。ドラファン以外は興味ない話かもしれませんが、自己紹介を兼ねまして。諸般の事情で(苦笑)お答えできないかお答えし難い質問はN.C.(No Comment)としております。

-ドラゴンズファンに77の質問-

★その1★ 名前(HN)、誕生日を教えてください

tropical_dandy (T.D.)  March(あ、誕生月でしたね)

★その2★ 出身地はどこ?

横浜

★その3★ ドラファン歴は何年?

そんな昔のことは忘れました(苦笑)。

★その4★ ドラファンになったきっかけは?

複数あります。

★その5★ ドラゴンズのどんなところが好き?

聞くだけ野暮ってもんですよ(苦笑)。

★その6★ ドラゴンズファンでよかったと思う瞬間は?

近藤真一の初登板ノーヒットノーランを思い出すとき。

★その7★ 他に好きなチームがあったら教えてください。

キューバナショナルチーム

★その8★ 一番嫌いなチームはどこ?

嫌いではないけれど、讀賣には好敵手であって欲しい。

★その9★ 好きな人が熱狂的ジャイアンツファンだとわかりました。
しかもよりによって元木の大ファンです。さてどうする?

決まってるじゃないですか。種田の魅力を語りますよ。

★その10★ 現役選手で一番好きな選手は?

立浪和義。ミスタードラゴンズとは彼のことだと思っています。

★その11★ 現役・OBの中で一番好きな選手は?

一人には絞れません・・・。

★その12★ 他球団の選手で一番好きな選手は?

千葉ロッテマリーンズ・福浦和也。あの不敵さがたまらない。

★その13★ 印象に残ってる外国人選手は?

郭源治・宣銅烈・オマール・リナレス・・・甲乙つけ難いです。

★その14★ 好きなタイプの投手は?

阪神タイガース時代の江夏豊さん。

★その15★ 好きなタイプの打者は?

掛布雅之さん(おい、阪神ファンかい!)。

★その16★ 好きな選手に一つだけ質問できるとしたら何を聞いてみたい?

「ずっと・・・ファンでした」(実際に某選手に言った言葉)

★その17★ 他球団含めて一番嫌いな選手は?

なし。

★その18★ この選手のここをなんとかしてくれ!ってところある?

どこがどうという訳ではないのですが、落合監督の幕田選手に対する評価を聞きたい。

★その19★ 1人だけどの選手でもドラゴンズに入団させることができるとしたら誰がいい?

イチロー。

★その20★ ドラゴンズに在籍していた選手を1人だけ呼び戻せるとしたら誰にする?

もちろん種田。

★その21★ 自分がドラゴンズの選手になるとしたらどんなタイプの選手になりたい?

与田剛さんのような剛速球投手。

★その22★ 自分がドラゴンズの選手になったら何番を付けてみたい?

17もしくは33

★その23★ 歴代監督の中で一番好きな監督は?

落合監督。それ以前では近藤貞雄監督。

★その24★ 二度とやるな!って監督は?

N.C.

★その25★ この人にドラの監督をやってもらいたいって人はいる?

牛島さん。

★その26★ 監督になったら何がしてみたい?

中里の復活を見届けたい。

★その27★ あなたのベストスタメンは?

(二)荒木(遊)井端(三)立浪(一)ウッズ(右)福留(中)アレックス(左)森野(捕)谷繁(投)川上

★その28★ 現役・OB含めてのベストスタメンは?

(中)田尾(遊)立浪(二)高木(一)落合(右)江藤慎一(左)谷沢(三)大島(捕)木俣(投)杉下

★その29★ ファインプレーと言えば誰?

ショート時代の立浪選手ですね。

★その30★ 印象に残っているファインプレーは?

近藤投手の初登板の時の落合選手。

★その31★ エラーと言えば誰?

宇野さん。守備が決して下手だったわけではないですが・・・。

★その32★ 印象に残っているエラーは?

同上(笑)。具体的には・・・言わなくても分かりますね(笑)。

★その33★ 乱闘は好き?

好きではないです。

★その34★ 印象に残っている乱闘は?
★その35★ ベスト・オブ・乱闘要員は誰?

両方ともN.C.

★その36★ あなたが開幕戦の始球式をすることになりました。さてどんな格好で投げる?

上原晃のピッチングフォームを真似たい。

★その37★ 今まで何回観戦に行った?

数えてないので・・・。

★その38★ 年に何回くらい観戦に行く?

10試合~15試合くらいかなぁ。

★その39★ 一番印象に残った観戦試合は?

宣銅烈投手初登板(ただしオープン戦)。

★その40★ どの席が好き?

どこでも。移動できる方がいいかな。

★その41★ 一度は座ってみたい席はどこ?

ナゴドのバックネット裏。

★その42★ シーズン席が買えるとしたらどの席を買う?

同上。

★その43★ ナゴヤ球場とナゴヤドーム、どっちが好き?

文句なくナゴヤ球場。

★その44★ ナゴヤ球場での思い出をどうぞ

変貌しちゃいましたねぇ・・・。

★その45★ スィートキッスとメローイエロー、どっち派?

冒険活劇飲料SASUKEです。って聞いてないですね。そうですね。

★その46★ 紙吹雪ができなくなって寂しい?

あってもいいと思います。

★その47★ ナゴヤドームのオススメごはんは?

ナゴドで食事したことないもので・・・すみません。

★その48★ ドアラ、シャオロン、パオロンの中で一番好きなマスコットは?

難しい質問ですね。ここはシャオロンにしておきます(笑)。

★その49★ 応援グッズは何を持ってる?

応援グッズじゃないですけど落合博満選手のサイン入りバット。

★その50★ 作ってほしい応援グッズは?

上原晃レプリカユニ復刻版。

★その51★ サンデーユニフォームについて正直どう思った?

私的にはそんなに悪くないかな、と思いました。

★その52★ 今までに行ったことがある球場は?

(ナゴヤ以外で)ドジャースタジアム、GS神戸、甲子園、東京ドーム、神宮、浜スタ、フルスタ宮城

★その53★ 一番好きな球場はどこ?

GS神戸

★その54★ この球場のここをなんとかしてほしいってところある?

東京ドーム。ドームで狭いのは閉塞感あり。拡張した方がいいと思います。

★その55★ 好きな応援歌は?

立浪デビューの時の「ガラスの十代」

★その56★ この応援はちょっと・・・という応援は?

特になし。

★その57★ 歴代の燃えドラでどれが一番好き?

考えたことがなかった・・・。

★その58★ あなたの応援ポリシーは?

楽しく、節度を持って。

★その59★ 好きなスポーツ紙は?

敢えて聞きますか(笑)。

★その60★ 月刊ドラゴンズは毎月読んでる?

ここ最近読んだ記憶がない・・・。

★その61★ よく見るスポーツニュースは?
★その62★ 嫌いなスポーツニュースは?

スポーツニュースって見ないんですよ。

★その63★ ドラゴンズ番組はどれが好き?

関東人に聞かないで。

★その64★ 珍プレー好プレーはどのテレビ局のが好き?

見ないですね。

★その65★ 東海ラジオ、CBCラジオ、どっち派?

関東地方につき、東海ラジオしか入りません・・・。

★その66★ 好きな実況アナは?

特に気にしたことはないですね。

★その67★ 好きな解説者は?

権藤さん。それから今中さんの解説はなかなかだと思います。

★その68★ 嫌いな解説者は?

金村をどうにかして~。

★その69★ あなたのエース論をどうぞ

男は黙って川上憲伸。

★その70★ あなたの4番バッター論をどうぞ

さーんかーん、おーちあい、こうかくだーほうー!

★その71★ 誤審の多いセリーグ審判に一言!

ミスジャッジをしたと思っても涼しい顔しててください。

★その72★ 言いなりなコミッショナーに一言!

野球協約改定した方がいいですね。今の人がどうこうじゃなくて。

★その73★ 相変わらずなナベツネに一言!

憎らしいくらい強い讀賣を復活させてください。

★その74★ この選手に一言!

鉄平、来年が勝負だ!

★その75★ 監督に一言!

何も申し上げることはないんですが、敢えて言えば何故幕田なんでしょうか?

★その76★ ドラゴンズに一言!

最後は楽しませてください。

★その77★ お疲れさまでした。最後に一言どうぞ

ま、私の趣味ですのでお気になさらず・・・。

T.D.

※その9 「元木」なのはアンチGにいちばん元木が人気ないのと質問作成者の好み。
※その45 「スィートキッス」「メローイエロー」とは、一般では出回らなくなってもナゴヤ球場には売っていた(らしい)炭酸飲料です。

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2005年7月16日 (土)

稀代の勝負師・落合博満に期待!

阪神が強い。特にこれといったウィークポイントが見当たらない上に、特筆すべきはリリーフ陣の手堅さ。岡田監督の早めの継投策もことごとく当たっている印象です。85年優勝時の福間投手がいて、山本和・中西の両ストッパーがいて・・・という猛虎快進撃が重なって見えます。リリーフ陣の陣容は、星野監督で優勝した時を上回っているように思えます。

さて中日ですが、落合監督は8月攻勢に向けて強気の発言を繰り返しています。選手のモチベーションを考えてのことでもあるのでしょうが、落合監督の「読み筋」があるのだろうと思っています。そう言えば、落合選手のロッテ時代、8月に猛烈な三冠チャージをかけていたことが思い出されます。

中日の監督に就任することが明らかになる前、某局の麻雀番組に当時解説者の落合・田尾のお二人が卓を囲む光景が見られました。この二人、実は同い年。田尾・現楽天監督は「球界で一番親しいのは落合」とかつて発言していました。「中日落合新監督」がマスコミ辞令で出掛かった時期でもあり、田尾さんが「この人(落合)はもう決まってるみたいだから」と言うと、ただ笑うばかりの落合さん。

その時は、阪神VSダイエーの日本シリーズ直前。落合さんは、「4勝3敗でダイエー。福岡で2勝。甲子園で3連敗。最後に福岡で2勝でダイエーが日本一」と発言。分かり易過ぎる話でもありましたし、一種の与太話かな、と思っていたらその通りになった時に、落合博満の勝負勘(だけではなくて何らかの合理的根拠があったことと思います)に心底驚きました。そう言えば、手堅い麻雀だったなぁ・・・。

あの時は「阪神有利」が下馬評で、ダイエーに勝機が・・・と発言していたのは野村さんくらいだったと記憶しています。さすが「目利き」は違うと思わされたシリーズでした。

ということで、阪神は確かに強いのですが、先発も形になり追撃体制も整ってきたところで、見事ハナ差で優勝を決めてくれることを、まだ私は信じています。

T.D.

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アッバス・キアロスタミ『オリーブの林をぬけて』

アッバス・キアロスタミ監督です。つまり、舞台はイラン。映画撮影中のスタッフをめぐる入れ子構造になっている映画ですが、語られるべきは、映画文法よりもむしろ、映像と主演の二人の男女の瑞々しさ。そして、唖然とするほど美しいラストシーンです。映画史上に残る、と言っても決して過言ではありません。

この映画、キアロスタミ監督の三部作の最後の作品となった映画です。私は、この映画を最初に観ることになりました。イランの人々の純朴さ、ちょっと異なった時間間隔に生きながらも、人間の機微というものは然程変わりはしないのだということを印象付けられます。キアロスタミ後、イラン映画は国際的注目を浴びることになるのですが、映画作家として確立された手法と人間存在に対する優しい眼差しには、深い敬意を覚えます。

リアルタイムでこの素晴らしい作品に出会えたことは幸運と呼ばずして何と呼べばよいのでしょうか・・・。

T.D.

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九州広域オリンピック構想

先日、「幻の名古屋オリンピック」をテーマにオリンピックについては採り上げたばかりですが・・・どうやら山崎・福岡市長の2020年招致活動構想は、九州7県にまたがる「広域オリンピック構想」のようです。どういう政治的思惑があるのかは、他のブログ等でも様々な観測を呼んでいるのですが・・・単純に言って「福岡単独」では駄目なんでしょうか?

九州の他の都市との広域オリンピックとなると、オリンピック憲章との関連も問題になるでしょうが、そもそも、他の-仮に県庁所在地として-九州の都市も、福岡にはない独自性を持っているのは事実だと思います。熊本には熊本の、鹿児島には鹿児島の、それぞれにしかない良さがあります。敢えて、広域開催としなくても、福岡単独で開催した方が福岡をアピールできるかと思います。つまり、他都市と足並みが揃うのかという問題です。原則一都市開催というIOCの理念にはそれなりの歴史がある訳で、広域開催となると余程足並みが揃ってその価値をアピールしないと実現の道は遠いと思います。

・・・などと言っていたら私の地元・横浜でも2020年招致の話がちらほらとか・・・一度大阪との招致合戦で懲りている筈なんですが、そもそも、東京で一度開催している以上、そのすぐ傍の横浜では国内の他都市との競争に勝てないでしょう。ただでさえ、支出もかさむことですし・・・噂レヴェルで終わって欲しい話だと一横浜市民としては思います。

T.D.

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2005年7月15日 (金)

テオ・アンゲロプロス『こうのとり、たちずさんで』

テオ・アンゲロプロス。この現代ギリシャの映画作家を語るとき、語るべきことはあまりに多いのに、語るべき言葉を紡ぎ出すことが如何に難しいかということを考えさせられます。この映画のモチーフになっているもの、それは「国境」です。映画に込められた政治的あるいは人類に向けてのより普遍的なメッセージに思いを馳せることも意味があることだと思います。

しかし、簡素にして儚く、力強いものの哀しい、この映画に表現された映像こそが、どんな映画評よりも雄弁に何かを訴えかけてくることと思います。もちろん、答えは鑑賞者である各人の中にあります。とても重いテーマを扱いながら、映像美は秀逸の一言。お薦めの逸品です。

T.D.

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2005年7月14日 (木)

ぼくがすきな まちをすきな きみがすき

亡くなった中島らもさんが尼崎市広報課の依頼で作成した尼崎市制70周年記念のコピーです。らもさん曰く、これが最後のコピーだったかもしれないとのこと。役所だからお堅いことを言われるに違いないと思っていたところ「とても聡明な人たちと仕事をしているんだ」と思ったそうです。簡潔にしてバラードと青春のペーソスを感じさせる逸品だと思います。らもさんとらもさんに依頼した当時の尼崎市役所に感謝!

T.D.

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2005年7月13日 (水)

豊田スタジアムでラグビー・ワールドカップを!

日本ラグビー協会が2011年のラグビー・ワールドカップの招致活動を行っています。ラグビーのワールドカップと言えば、1995年の南アフリカ大会で日本がオールブラックスに145点というラグビースコアで大敗を喫したことが思い出されます。そのゲームには出場していなかったと思いますが、オールブラックスのジョナ・ロムーのプレーに圧倒された、というか打ちのめされたのもまだ生々しい記憶です。

その後、何度かフィジーに行く機会がありました。フィジーと言えばあのフィジアン・マジックとして知られる華麗なスタイルで名高い国ですが、本当に皆さん、ラグビーが好きです。「日本人か?ラグビーはするのか?ポジションは?」などと矢継ぎ早に聞かれたりします。(もっとも日本も英連邦圏以外では突出してラグビー人口が多い国のようです。)

さて、Jリーグ発足前、観るスポーツとしてはサッカーよりもラグビーだったと記憶しています。私が進学することになった大学がラグビーが盛んだった(在学中は低迷期でしたが、今は強いらしい・・・)こともあって、ラグビーは身近なものでした。翻って今はどうなのでしょうか・・・。例えば、平尾誠二さんのような日本ラグビーを代表するタレントはいないように思えます。ただ、その間にもトップ・リーグが創設されるなど、企業スポーツとしては相変わらず根を下ろしているのかと思います。

そこで、2011年の招致ですがIRBサイドから「ラグビー国際化のため伝統国以外での開催」を望む声もある様子。興行面でクリアしなければならない問題は多そうですが、満更あり得ない話でもないらしい。一方では、招致に成功したとしても肝心のジャパンがその時どういう状態になっているかは不透明ではあります。

ただ、超えなければならない壁はあるとしても、秩父宮の大改装など国内のラグビー環境にとっては悪い話ではないと思います。スタジアム選考に関しては、一押しは豊田スタジアム。サッカー・ワールドカップ会場には漏れてしまいましたが、フットボール観戦環境としては申し分なしだと思います。私の地元・横浜の日産スタジアムは収容能力の点では魅力ですが、如何せん陸上競技用トラックが邪魔です。やはりピッチから伝わるものが違いますから。

ジャパン監督には今泉清さんを希望・・・というのは個人的趣味ですが・・・。

T.D.

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2005年7月12日 (火)

思い出のイチロー

今から何年前になるでしょうか。神戸に2ヶ月ほど滞在したことがありました。横浜と神戸は似ている、と言われることもありますが、やはりどこか違う。何と言えばいのでしょうか、神戸には横浜にはない独特の情緒があり、何より垢抜けています。阪急沿線の雰囲気も秀逸です。JR沿線も、阪神沿線もそれぞれカラーがあって面白い。

神戸の街が大好きになった私はいろいろ出かけたりしたのですが、グリーンスタジアム神戸は、非常に穴場でした。お目当ては、もちろん、イチロー選手でした。まず、ゲーム開始前の打撃練習が、見物でした。あの華奢な身体で(メジャーでプレーしている今よりもずっと細身でした)もの凄い飛距離の打球を軽々と飛ばしている。これはゲームでは見られない楽しみでした。イチローがMLBオールスターの国別対抗ホームラン競争に出なかったのは-イチロー選手の判断も分かるのですが-あの飛距離を知る者にとってはちょっと残念でした。

あの頃、既に彼は首位打者の常連だったと思いますが、まさかメジャーに挑戦することになるとは思っていなかったので、神戸でイチローを観ることができたのはラッキーでした。特に、グリーンスタジアム神戸という球場がイチローにマッチしていました。まず、広い。屋外の天然芝。イチローの守備・走塁を観るには最高のスタジアムでした。関東にはこういう球場はありませんから、「野球というのはこういうところで観るものだなぁ」と思ったものです。また、イチローのプレーは走攻守全てにわたってクオリティが非常に高かった。衝撃的でした。

何十年、いや百年に一人のプレーヤーを目撃できたことは僥倖でした。「改革元年」と言われるNPBですが、究極的には「客を呼べるスーパースターの出現」が状況を打開するのだと思います。もっとも、こればかりは経営努力でどうにかなるものではありませんが…。名電の鈴木一朗投手がここまでの選手になるとは私も考えてもいなかったものですから。だからこそ、「次代のスーパースター」見たさにスタジアムに足を運ぶのだろうと思います。

T.D.

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2005年7月11日 (月)

名古屋⇔横浜

名古屋つながりでもう一本!(ここのところ忙殺されていまして・・・解放されたものでものすごい勢いで書いていますが(苦笑))。

一昨日、グランパスとのゲームがあったFマリノスが、宿を確保できず、おまけに新幹線にも乗れずで、東名で帰浜したようです。リーグ戦日程決定と同時に宿泊先のブッキング開始していたということなので、最大要因はやはり万博なのでしょうね。大相撲名古屋場所とか平井堅ライヴ@レインボーホールとか阪神戦@ナゴド(聞かないで下さい・・・阪神強過ぎです・・・)とかイヴェントが重なったのも不運だったかもしれませんね。

私も名古屋まで所用があった際に新幹線が豪雨で止まってしまい、東名で名古屋まで行くことになって、「実は横浜から意外と近いではないか」と思った記憶がありますが・・・まぁ試合後の移動は疲れそうではありますね。

ただ、愛知博、やはり人気なんですね。名古屋に出向くことはあるのですが、日帰りか、宿泊後、翌朝早々に出てしまうので、まだ行ったことはないんですが・・・一度は行かねばと思いつつ時は過ぎていく・・・でも折角なので一度は行く積りです。

T.D.

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幻の名古屋オリンピック

その昔、名古屋でオリンピックを!という招致活動が繰り広げられ、あの頃は(まだ幼かったもので事情は良くは分かっていなかったのですが)「名古屋で開催」は確定事項のように思われていました。しかし・・・蓋を開けてみたら、開催地はソウルに決定。確かチェリッシュがオリンピックのテーマを歌うことになっていた筈ですが、それも「幻の企画」になってしまったような記憶があります。(そう言えば、マスコットはカバ・・・だったと思います。今ならコアラになるところでしょうか・・・。)

今、冷静に考えれば、名古屋にせよソウルにせよ「アジアで二度目の夏季オリンピック」となる訳で、興行側の論理としては「日本で二回目!」よりも「韓国初!」の方が興行価値があると判断するかと思います。(もっともビッグ・イヴェントだけにそう単純なものでもないのでしょうが・・・。)ただ、名古屋確定ムードだったので、落胆している人も多かったような・・・。もっとも、反対運動もあり、必ずしも官民一丸となっての招致活動という訳でもなかったようですが・・・。

今度は大阪でオリンピックを!という話が浮上。その時の対抗馬は北京でした。これは相手が悪い・・・。「幻の名古屋オリンピック騒動」を辛うじて知っている世代としては、この二択なら北京に決まるだろうと思っていました。結局、大阪の招致活動の甲斐なく、北京に決まったのは、ご存知の通りです。

先のIOC総会では、ロンドンかパリか・・・でパリが本命視されていたのに、結局はロンドンに。悲喜こもごもではありますが、それだけの興行価値のあるイヴェントということなのだなと改めて実感している次第です。多大なインフラ投資、IOCへのロビー活動と商業主義の影の部分もあると思います。

あの時、名古屋でオリンピックが開催されていたら・・・と思うこともあるのですが、結果としては、韓国としては初の国際的イヴェントが成功裡に終わったことは、まずは良かったと思っています。まさに悲喜こもごもでしたが・・・。

T.D.

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クリケット

スコットランドに行ったときのこと。エジンバラのパブでハギスをつまんでいたら、隣のニュージーランド人から話しかけられました。日本には、東京と京都に行ったことがあるとのこと。グラス片手に世間話をしていたら、聞かれました。

「ベースボールって何が面白いんだ?」・・・これは説明するのが難しいと(確かにルールを知らない人に説明するのは難しいかと)答えたところ、「時間の流れ方が不思議だ。突然動いたかと思うと止まったりとか」・・・なるほど・・・まぁそう見えるだろうなぁ。で、スポーツは何が好き?「クリケットだ」と言われて思わず吹き出しそうになってしまいました。

クリケットは確かに野球の元になった競技ですが、あの時間の流れ方の方が私には不思議だったので・・・。ただ、英連邦系の国ではメジャーなので、競技人口は多いのだろうけど、あれは良く分からない。ラグビーの話ならできるが、などと話したことを思い出したりしていました。

野球がオリンピック競技から外れることになったということですが、専用スタジアムが必要になったりするなど独自のコストがかかる割には競技国が限定されていて、しかもトッププレーヤーが出場しているのはキューバだけということを考えれば、当然の成り行きだったかも知れません。

トッププレーヤーの国別対抗はMLBが主催のWBCが来年開催されるようですし、アメリカもロビー活動には熱心ではなかったかとも思われます。日本国内の一部では盛り下がっているようですが、野球競技はMLB主導で動いていくのが興行規模から言っても妥当ではないかと思われもします。

クリケットは・・・オリンピックでは無理でしょうね。時間を取り過ぎるので、大会期間中に終わらない可能性大ですから(笑)。

T.D.

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2005年7月 2日 (土)

溝口健二『近松物語』

日本の映画作家で一人、挙げて下さい?迷う必要はない。答えは当然、小津安二郎監督だからです。

では、日本映画、この一本を挙げて下さい、と訊かれたら?訊かないで下さい・・・と逃げを打つ代わりに一本を挙げるとすれば、私の場合、それは溝口健二監督作品『近松物語』だけでしょう。恐らく、他にはない。

敢えてその悲恋のストーリーライン云々の話は避けますが、まず前半の主な舞台となった大経師の大店の何とも映画的な佇まいに引き込まれてしまいます。溝口は「黒の作家」です。妖しい白と黒の影像に酔いしれることが出来ます。既に観客は溝口の世界に魅せられているのです。邦楽器のリズミカルな響きも待ち受ける悲劇を、控え目に奏でます。

しかし運命は二人を翻弄します。許されざる逃避行は悲恋の狂気へと誘って・・・などとストーリーを説明すると陳腐になってしまい、何とも言葉で伝えることの限界を感じます。

さて、この映画、後半にロングショットを多用します。そしてもっとも悲劇的な一大ロングショットは・・・止めておきましょう。別格の映画体験が待っていることは、私が保証させて頂きます。どうかご覧あれ!

T.D.

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有害情報判定第三者機関

先のエントリーに関しましては、皆様からもコメントを頂戴しまして、現時点の私の読み筋だけ簡単にお話します。報道内容(研究会報告)の性質上、これは通信社が先走る類の情報ではないのではないだろうという判断が一つ、他方、実際の報告書の内容は比較的穏当であり共同通信の報道内容とは乖離が見られるという事実が一つ。

これは即ち、総務省サイドから共同通信に対して何らかの観測気球を打ち上げてみたのではないかと愚考するに至った次第です。但し、実効性という観点から「実名記載の義務化」というのは飛躍がありましょうし、恐らくは「実名記載ないし固定した仮名の使用の奨励」といった程度の施策を、その落としどころと睨んでいるのではないか。

もちろん、実名 or コテハンを奨励したからと言って、いわゆる「有害情報」(定義不詳のため括弧書きとします)がネットから消滅するというものでもないでしょうし、ある種の発言の抑止効果がある(かもしれない)という程度の期待値に収束するのではないかと思います。

さて、上記は言わばボディブローのようなもので、即「有害サイト」の減少へと誘うものではないでしょう。むしろ、読売既報の、総務省主導による第三者機関「有害情報判定委員会」(仮称)の創設の方が、「即効性」という意味ではニュース・ヴァリューは高いものと思います。その第三者機関がどこまで「有害サイト」を網羅した仕事が遂行可能かは不明。

まずは、何をもって「有害」とするか、という線引きの問題が横たわりますが、これも恐らく一朝一夕に明確なガイドラインが出る性質のものでもないでしょう。そして、何らかの線引きが確定した後も「一網打尽」とはいかない、と思われます。むしろ「一罰百戒」の方が近そうです。

恐らく、ネットにおける有害情報の問題とは、結局のところ「今までになかった種類の問題だ」という一点で既存の有害情報とは異なる(ように見える)のでしょう。実際のところ、ネットの普及局面に伴う「今までになかった種類の問題」に対処すべく、実は総務省も手探りなのではないかという感を強くしています。当面、この問題は注視していきたいと思っています。

T.D.

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総務省の真意はどこに?

総務省が、ネットでの実名利用を促進するかのような記事が共同通信から配信されて、「総務省は何を考えているのか?」とネットを騒がせています。

IT mediaの関連記事によれば、当該報告書の中には「ネットの実名化推進」「悪の温床化防止」といった記述はなかったこととなっています。

一体、真相はどうなっているのか。共同記事によれば、かかる方針を中心となって策定したのは他ならぬ総務省であり、問題とされる「情報フロンティア研究会」最終報告書の発表も総務省が行う、と読むのが自然でしょう。

問題は、「総務省の真意」と「報告書の方向」が混同されていることかと思います。なるほど、当該報告書には「実名云々・・・」の記載はない(もしくは少ない)としても、総務省の真意はどこにあるのか?IT mediaの記事によれば「ネットにおける匿名性」を不可欠のものとして受け止める発言もありますが、ならば、それは共同通信が総務省方針をミスリードする記事を書いてしまったという理解で、差し支えないのでしょうか。

そういうことなら、これは大変にミスリーディングな記事であり、現に各処に波紋が拡がっています。総務省としてそのような意図を持たないのであれば、総務省としての見解を明確にした上で共同通信に訂正を求めるのが本来の姿ではないか。にも拘わらず、そのようなアクションを総務省が取っていないという事態が、「実際は総務省は実名推進論なのではないか」という観測を拡大することに繋がっているように思います。

まあ観測気球みたいなものなのかな、と思いますが・・・。特に対象となる小中学生に実名ないし匿名性の低いツールを使用させて、児童生徒が何らかの危険に晒される事態は当然想定できるので、そのようなことはしないのだろうなぁとは思っています。

T.D.

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2005年7月 1日 (金)

とんでもない夏

今日は少しは涼しい1日でした。しかし本当に猛暑です。私もたまにテニスコートで汗を流しますが、「テニスで倒れたりはしないよ」と思っていたら要注意!体力に自信のある人ほど熱中症は要注意です。ダウンしない程度に楽しみましょう。

さて、何かと世間の耳目を集めている大相撲も名古屋場所です。相撲人気についてはいろいろ言われていますが、2007年問題(「団塊の世代」の大量定年退職)が起これば、人気はある程度回復すると思います。2007年を境に、売上が落ちるジャンル、伸びるジャンル、悲喜こもごもなんでしょうね(何か他人事ですが・・・)。

名古屋と言えばドラゴンズです(強引?)。今日も岡本投手に勝ちがつきました。4点差を逆転したというチームの勢いもさることながら、もう8勝目です。ハーラートップの広島・黒田投手に並びました。岡本も調子を取り戻している感があり、同点で登板の機会が増えれば(恐らく増えるでしょう)本当に最多勝もあるかも知れません。一方で、先発陣がイマイチ、ゲームを作れていないということの裏返しでもあるので、痛し痒しではあります。

球場でナイター観戦には絶好の季節になりました。牛島ベイスターズとの対戦を浜スタに観に行くか・・・。

T.D.

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